郵便荷物合造車 キハユニ26 | みぃちゃんず(鉄道部)

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ちょっと昔~現代の鉄道事情を実車や模型などを交えて。

キハユニ26はローカル線の普通列車に連結されて支線区の末端まで郵便荷物輸送を行っていました。

青森から九州まで色んなところで姿が見れました。

国鉄の郵便荷物輸送全廃で廃車となってしまいましたが。

郵便荷物合造車は色んな要素が1両に詰まっていて窓・ドアの配置も普通車と違ってバラエティに富んでいて見ていて楽しい車両です。

編成に1両入るだけで単調な編成に変化が増すというか。

 

製品はKATOのキハユニ26です。当時850円で買ったうちの1両です。

製品状態からサッシ等各部の色入れやパーツ、インレタの追加等を行っています。

この頃のキハ20系製品の特長?(仕様?)ですが製品購入時から前面の貫通扉に接着剤?の跡のようなものが残っていましたが原因は分かりません。

某模型雑誌でも指摘されていましたが何せ昔のことですし、KATOからの公式発表もなかったかと思います。

今だったらリコールですが当時は指摘する声も有ったのか無かったのか分かりません。

当時一緒に買ったキハ20系も同じでしたのでロット不良かも知れませんが。

よく見たら2色の塗分けラインも前面に来るほど下がっているという・・・

下のTOMIXを比べるとよくわかると思います。

昔のモデルなんであれですが、テールライト周りの反射板が再現されています。

(あ、テールライトの色入れは忘れていますね)

ヘッドライトは凹みに銀色を差してライトっぽくしているのは製品のままです。

 

 

こちらはTOMIXのキハユニ26(HGモデル)です。

製品付属のパーツは取り付けていますが、ほぼ製品のままの状態です。

全く手を加える部分は無い訳ではありませんが、手を加えなくてもこの状態ですから、とりあえずこのままにしています。

 

2両並べると差が・・・

KATOのはガラスが嵌め込みではありません。

タイフォンやデフロスタは銀河モデルのパーツです。

ディティールがちょっと濃いめの顔に見えますね。

カプラーはKATOカプラーに交換しています。

貫通扉が汚いです。

連結面から。TOMIXのは貫通扉にプレスが入っています、芸が細かい。

 

KATO キハユニ26

側面から見ると下部のオレンジ色が前面に向かって段々下がっていくのが分かると思います。

サッシ類の色入れ、所属標記の追加と若干ウェザリングをしています。

床下機器は手を入れていませんが、先頭台車にスノープロウを付けています。

カプラーは台車マウントのKATOカプラーです。

ベンチレータは屋根と一体構造ですが当時としては必要十分でしょう。

車番はキハユニ26 30が印刷済みです。

キハ25と共通の床下部品なので戸袋窓下に水タンクがありますが、これはトイレがないので不要です。

エンジン等の床下ディティールは箱が並んでいる感じです。

 

TOMIX キハユニ26

乗降扉の下の窓が抜けているのが素晴らしいです。(他のキハ20系もですが)

ベンチレータ、信号炎管は別部品取り付けでリアルです。

DHM17エンジンもディティールフルです。戸袋窓下の余計な水タンクなく、床下にスペースがあります。

ちなみに床下機器はグレー成型です。

 

運転室窓付近が左右非対称なんですよね、キハユニ26は。

乗務員扉のドアと窓の位置が違います。

 

TOMIXのはこちら側の乗務員扉のすぐ後ろの窓がHゴム固定窓になっていますね。

KATOとTOMIXで違います。

実車の写真を見ると固定窓が正しいように思われますが、2段窓の車両もあったのでしょうか。

 

 

床下を裏返してみるとこんな感じです。差は歴然・・・

 

屋根はベンチレータの位置はほぼ同じですね。上がKATOです。

ダークグレーに塗っています(手塗り)

 

KATOの車内(屋根を外した状態)です。客室と郵便室の仕切りは一応あります(ただの壁)

キハユニ26は運転室が他のキハ20系と比べて広かったです。

荷物室と郵便室の仕切りはありません。

客室はセミクロスシートです。

灯火類の組み込みは全く考慮されていません。

 

TOMIXのは車内がブルーの成型です。郵便室と荷物室の仕切りらしき壁は再現されています。

郵便仕分け室の丸椅子も再現されています。

運転台付き車両には珍しく室内灯の差し込み口が運転台寄りに付いています。

ヘッドライトはLEDが標準装備になっています。

 

ということで、キハユニ26を2社で比べてみました。

今のところ、Nゲージでは上記2社しか完成品を発売していません。

KATOは昔のままの製品ですが、安価なので手軽に増備できますし(メーカー在庫次第ですが)自分なりに手を加えたり改造の練習にも使えますしメリットはあると思います。TOMIXは言うまでもなくハイグレードですが、手を加えようと思えばさらにディティールアップも出来るわけで自分だけの1両にすることもできるかと思います。ちょっと高価なのは難点ではありますが。

 

キハユニ26 41 会津線 会津滝ノ原行き。 会津若松にて、S56年。

初めて乗ったキハユニ26がこれでした。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。