『鉄道ダイヤ情報』2・3月合併号 | 書斎の汽車・電車

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 『鉄道ダイヤ情報』誌が、現在発売中の通巻465号を「2・3月合併号」としています。

 とうとうこの雑誌も隔月刊誌になってしまったのかと思いきや、それは私の早とちりでした。

 

 同誌は、1月から発売日を他の鉄道誌に合わせて21日に変更(これまでは15日発売)し、これにともない、従来は発売日の翌月を表示していたものを、発売日の翌々月(他の実物誌と同じ)に改めたものです。今回「合併号」となったのは、そのための「移行措置」でした。従って、2月21日には4月号が発売される予定です。鉄道趣味誌の書誌学的研究(?)を心掛けている者としては、こういう変化は見逃せません。

 

 さて、巷ではこの2・3月合併号について、巻末の「甲種輸送運転計画」の掲載終了が話題となっているようですが、その辺りに不案内な私としては、特集「路面電車」に注目です。このところ「トラム熱」が再発しているものですから、模型だけでなく実物の路面電車にも目が行きます。

 

 今年の夏に開業する宇都宮ライトレールの沿線の見どころを紹介した記事は、早速役立ちそうです。また、広島電鉄を徹底的に取り上げていますが、最近「鉄コレ」で充実してきた「広電」だけに、こちらも見逃せません。また、事業用車好きとしては、函館市電の「ササラ電車」(元東京市電の4輪単車!)と、鹿児島市電の「散水電車・芝刈装置」の記事も興味深く拝見しました。さらに豊橋鉄道の冬の風物詩「おでんしゃ」の体験記事も、なかなか乗る機会がないだけに貴重です。

 このほか、万葉線乗り歩きや、全国路面電車ダイジェストガイド、それに「路面電車をらしく撮る」というこの雑誌らしい記事もあり、読みごたえのある特集でした。路面電車ファンなら必読の1冊です。