2022/6/20(月)4:20 善光寺

 

「牛に引かれて善光寺参り」で知られる、長野市の善光寺。

数え年で七年に一度の前立本尊の御開帳は、とくに大きな賑わいをみせます。

 

 

と聞いていたので、長野駅近くのビジホを3時半に起床して善光寺まで歩いてきました。

平日の早朝でも、参道に参拝客をちらほら見かけるんだから凄い人気だなと。

まずは人が少ないうちに、前立本尊の右手と五色の糸で結ばれた回向柱にしっかりと触れておきましょう。

 

 

既に本堂に並んでいる人たちは、内陣で前立本尊の厨子扉が開く瞬間を見るのと、お朝事に参拝するのが目的なんだろうと思います。

外陣でも十分扉が開いた神々しい姿を拝めるので、お朝事に向かわれる住職さんを見届けてから本堂に向かうことにしました。

 

 

お朝事は毎朝欠かさず行われる法要で、天台宗と浄土宗の順にふたりの住職が導師として本堂に出仕されます。

ちなみにお数珠頂戴は、感染症対策のためここ数年行われていません。

 

 

内陣にはお朝事が終わった後に入りましたが、運が良かったのはちょうどご回向が行われていて、瑠璃壇のお戸張が開く一瞬を見れたことですね。

その後、お戒壇巡りで真っ暗な御本尊の床下を手探りで歩きました。

 

 

山門が開く時間になったので、忘れずに上っていきます。

まっすぐに伸びた参道は、空が明るくなると時間が経つにつれ参拝客が増えてきます。

 

 

山門の扁額は通称「鳩字の額」と呼ばれており、五羽の鳩が文字に隠されています。

自力で探してみましたが、最後まで「寺」に隠された一羽を見つけられませんでした。

「寺」の点が鳩らしい...

 

 

混雑しそうなところをひととおり参拝し終えたら、あとはゆっくりと境内を散策しました。

ちょうど見頃を迎えた紫陽花を撮ったり、資料館があったので展示物を眺めたり。

 

 

謎だったのは、牛の親子が置かれていたこと。

「牛に引かれて〜」は乳牛だったのか?

ちなみに一番列が長かったのは御朱印待ちの列だったので、御朱印が目的の方は一番最初に並ばれるのが良いかと思います。

 

 

宿に戻る途中、善光寺門前の大丸で朝ごはんにしました。

老舗の手打ち蕎麦屋らしく、さらしなそばを食べましたが、コシのある歯ごたえに清涼感ある喉越しが気持ちよかったです。

 

 

大丸の向かいには、日本三大七味唐辛子のひとつ八幡屋礒五郎があります。

大丸で蕎麦を食べた時にも卓上にここの七味が置かれていて、振りかけると蕎麦が一段と美味しくなったので、お土産に御開帳の限定缶を買って帰りました。

 

 

さて、宿をチェックアウトをして長野駅にやって来ました。

北陸新幹線の金沢延伸に合わせて建て替えられた門を表現した駅舎は、信州の玄関口として御開帳のムードを高めています。

 

 

長野駅の地下に潜ると、長野電鉄の駅があります。

長野駅と湯田中駅を結ぶ路線で、湯田中は温泉郷そして志賀高原の入り口として観光客で賑わいます。

また小田急で活躍していたロマンスカーをはじめ、首都圏で走っていた車両が多く走っています。

 

 

最後尾ですが、ちゃっかり一番前の席に座って展望を楽しむつもり。

はじめは地下鉄のような車窓ですが、善光寺下駅を過ぎると地上に出てきます。

千曲川を渡る橋は、道路との共用橋で結構珍しいみたいです。

 

 

2012年まで屋代線が分岐していた須坂駅。

車両基地や工場を抱える沿線の主要駅です。

赤帯の普通列車たちは、東京メトロ日比谷線や東急田園都市線で活躍していた車両でしょうか。

 

 

小布施駅で多くの乗客が降りていきました。

今回は乗りつぶしを優先しているので途中下車はしませんが、栗で有名な小布施はモンブランのお店をチェックしているのでいずれ訪れるつもり。

 

 

信州中野駅までは郊外を走る地域の足という印象でしたが、志賀高原が近づくラストは果樹園が広がる斜面を曲がりくねりながら上る壮観な眺めの観光路線です。

 

 

んー、奥に見える山々の辺りが志賀高原かな。

積雪が豊富で、ゲレンデが広くバリエーション豊かなコースが特徴。

 

 

長野駅を出発して45分、終点の湯田中駅に到着。

温泉でゆっくりしたいところですが、すぐに折り返しの列車に乗って長野駅に戻ります。

ではではノシ


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