(その7からの続き)
-石原(14:09着・14:20発)-
熊谷駅から線路の南側を進んで、上熊谷駅を通過しました。
鎌倉町通りから少し小道を進むと、星渓園の入口にさしかかりました。
江戸末期から明治初頭にかけて造られた回遊式庭園とのこと。
開園時間内であれば自由に入場できるので、入ってみました。
庭園の中央にある池は人造池ではなく、
江戸初期に起きた荒川の決壊によってできた湧水池のとのこと。
熊谷中心市街を流れる星川、そして忍川の水源がここなんだとか。
そんな池のほとりに別邸を建てようとしたのが、この庭園の起こりなんだとか。
こちらは1930年に建てられた積翠閣。
あまり広い庭園ではないので、
5分もあれば一回りできてしまいます。
あ、こっちが正面だったのね。
というわけで、さらに西へ。
この道も昔は中心市街へ続く賑やかな道だったのかな。
道なりに進むと高崎線の線路に沿う形となり、
秩父鉄道の線路から離れてしまいます。
ここいらで高崎線を渡っておくことにします。
そこからさらに西へ進むと公園のような場所に出ました。
公園は細長くずっと続いていて、どちらか言うと遊歩道のような感じ。
そこから進むと、少し広くなりました。
遊歩道はさらに続いているようですが…これはいったい。
正体はこちら…といっても、これは実物ではありませんが。
実はこの緑道、東武熊谷線の線路跡です。
東武熊谷線は熊谷と妻沼(めぬま)を結んでいた路線です。
軍需工場への工員輸送を目的に1943年に開業。
利根川を渡って東武小泉線と接続させる計画でしたが頓挫し、
路線自体も1983年に全線廃止となってしまいました。
右下に刻まれている「かめ号」とは、
熊谷線を走った列車に与えられた愛称だったそうです。
この遊歩道も「かめの道」と呼ばれています。
公園を抜けると、石原の駅前通りに出ました。
昔からの駅前通り感が出てますね。
石原(いしわら)駅に着きました。
ホームは1面2線の島式。
ここは通常通りの左側通行。
新幹線の高架との間に留置線が設けられています。
貨物輸送が盛んだった頃の名残かな?
次の駅へ向かいます。
まずは駅前の道を西へ。
突き当たりを左折して、新幹線の高架へ。
しばし新幹線の高架に沿って歩きました。
古い建物もチラホラ見かけますが、
まだ熊谷市街地が続いていますね。
(その9へ続く)