小倉工場鉄道ランド
2022年4月にオープンしたJR九州の「小倉工場鉄道ランド」。
JR九州の小倉工場の敷地内に、数多くの列車デザインで知られる、水戸岡鋭治さんのミュージアムやショップが作られたものです。
オープン当初から行ってみたいと思ってはいましたが、専用のツアーに参加しないと見学することができないため、なかなか日程が合わず参加を見合わせていました😥
そんな中、10月4日(火)にグランドオープン記念ツアーを実施するとの情報を得て、参加してきました。
ツアーは博多駅発着の団体専用列車「いさぶろうしんぺい」で、そのまま工場の敷地内まで連れて行ってくれるというもので、さらに水戸岡先生とJR九州の古宮社長のトークショーを観覧できるというもの。
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博多駅で受け付けを済ませ、ネックストラップを受け取ったら、ホームへ向かいます。
発車案内板の行先は、あろうことか「小倉工場」行!
さすがJR九州さまです。
「ななつ星in九州」では「新たな人生」行きもありますが、「2両編成の小倉工場行」って、一般の方からしたら「何だろう?」という感じでしょう。
博多駅の長いホームに、2両編成の「いさぶろうしんぺい」が入線。
乗車する号車のみ指定されていて、号車内では自由席です。
小倉工場の紋章をデザインしたヘッドマーク、行先方向幕も「小倉工場」になっています🎉
大勢のスタッフさんのお見送りを受け、10:51に博多駅を出発!
JR九州の社員の方はともかく、ホームの端にあるラーメン屋さんまで手を振ってくれたのには、感動しました😂
車内のお楽しみ
団体列車とはいえ、記念乗車証とスタンプも用意されています。
肥薩線当時のままなのが、懐かしくもあり、肥薩線復興への期待が高まります🙌
JR九州の他のD&S列車でも、記念乗車証は必ず用意されていますので、乗車する際には忘れずにゲットしてくださいね。
旅行のしおりと記念乗車証の他、今回は
グランドオープン記念ツアーということで、9月に運行を開始したばかりの「
ふたつ星4047」のポストカードをお土産に頂けました。
2号車では車内販売も行われていました、
水戸岡ファンが多いのか、水戸岡デザインのスカーフが飛ぶように売れていました😆
小倉工場に着くのは13時過ぎということで、ここでお弁当タイムになります。
配られたのは鳥栖駅の駅弁で有名な中央軒さんの「焼麦(しゃおまい)弁当」です。
「かしわめし」と「焼麦」の組み合わせは九州らしいお弁当ですね😃
「かしわめし」といえば、折尾駅の東筑軒さんが有名ですが、中央軒さんの方が歴史があるとのこと。
酢醬油で頂く、焼麦のお味は絶品です😋
専用線でいざ工場へ
小倉駅でスイッチバックした列車は、西小倉駅までいったん戻り、日豊本線ではなくその隣の小倉工場専用線に入ります。
下の写真で左側の複線が日豊本線。この列車がいる右側が小倉工場へと続く専用線です。
小倉工場専用線は、乗客を乗せたままの列車が走ることはありませんので、貴重な機会です。
その様子を一目見ようと、運転席の後ろはごった返していました😅
車窓から、小倉工場の全景が見えてきました。
「あ、883系ソニックがいる!」「あっちにはキハ40!」と子供のように思わず声を上げてしまいそうでしたが、遠くに見える皿倉山を眺めて平静を装います😎
グランドオープン記念ツアーだからなのでしょうか、驚くほど大勢の社員の方が出迎えてくれ、テレビカメラまで来ています🎥
その歓迎の中心には、なんと水戸岡鋭治先生とヴァイオリニストの大迫淳英さん!
水戸岡先生はこの鉄道ランドの主として、大迫さんは「ななつ星in九州」や「THE ROYAL EXPRESS」に同乗して車内で演奏してくれるヴァイオリニストで、音旅演出家と呼ばれています。
列車が止まり、いよいよ工場内の降り立ちます。
きちんと駅名標がありまして、律儀にも北九州市内駅を表す「九」の表示まで描かれています。
直接小倉工場に乗り付けるのですが、乗降用のホームがあるわけではなく、乗務員さんが乗降するような台を利用します。
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ツアー客の中には足を滑られた方もいらっしゃいましたので、乗降の際は要注意です。
興味がつきない工場見学
まずは班ごとに分かれ、案内の方に続いて工場見学に向かいます。
まず検修庫にいたのは「883系ソニック」です。
工場のメカニックな雰囲気とあいまって、いつも以上に、近未来的にカッコよく見える気がします。
普段見られる光景でないだけに、大人でもテンションが上がります⤴️
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そのお隣では、813系電車の車体上げ実演が行われています。
30t以上もある車体が、軽々と持ち上げる様子は圧巻です。
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続いては車輪の転削エリアへ。
車輪は長い間走っていると摩耗してくるため、安全や乗り心地向上にために、適正な状態に削る必要があるのです。
目の前に置かれている車輪には、キハ185-15って書いてありますね。
どの車両のものかわかるのは見ていても楽しいです。
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次のエリアでは、415系電車のトイレユニットを外しているようです。
洋式トイレにでも置き換えするのでしょうか🙄
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普段はきれいで快適な車両しか目にすることはありませんが、工場内に入ると鉄道車両は機械なんだなぁということに気づかされます。
汗や油にまみれながら、作業されている技術者さんに頭が下がります🙇
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こちらは新品のパンタグラフ。
普段は屋根上にあるため間近には見ることができないので、目の前で見ることができるのは貴重な機会です。
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こちらには、783系特急電車から取り外した座席が大量に置かれています。
そのうち、鉄道古物として販売してほしいものです😆
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なかなか見る機会がない工場の中を、丁寧にご案内いただき、最後にグランドオープンしたばかりの小倉鉄道ランドに案内されました。