番外 西肥バスの運行路線、唯一の佐世保~佐賀県間において運行されている路線、佐世保~嬉野線の紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 西肥自動車(西肥バス)の佐世保~佐賀県内への路線バスと言いますと、最も考えられますのは上の画像の佐世保~伊万里間の路線バス(画像1、F584・三菱KC-MK219J 画像2、F680・三菱PA-MK25FJ)ではないかと思います。
 
 この佐世保~伊万里間は、かつては福岡・唐津を含めました所から急行バスや特急バスと言った優等バスが運行されていたなど、非常に賑わっていた路線でもありましたが、現在は上の画像のような中型車がメインの路線バスとなっておりますし、本数も大きく減っておりまして、以前ほどの明るさは残念ながら見られないのが現状でもあります。
 
 この他には、かつては佐世保~有田~武雄方面への路線バスも運行されておりましたが、残念ながらこの区間は廃止されておりまして(但し、他社やコミュニティバスに移管されている所もあります)、最後まで残されておりました佐世保~有田間におきましても令和4年3月に廃止となっておりまして、伊万里口バス停より東側では西肥バスとしての一般路線バスは運行されておりません。
 
 (有田駅前バス停にて)
 
 (Z925・いすゞQDG-LV290N1)
 
 
 そして、今回ご紹介しますのが佐世保~嬉野線でありまして、佐世保~伊万里線とともに佐世保~佐賀県内へ乗り入れる路線バスでもあります。今回この模様を収めておりましたので皆様にご紹介してまいります。

 (F685・三菱2PG-MP38FM)~最後の画像も
 
 
 そんなこの佐世保~嬉野間の路線は・・・

(大野方面~)佐世保駅前~卸本町入口~早岐田子の浦~三川内駅前~岩崎~波佐見役場前~内海~永尾山~嬉野バスセンター・嬉野医療センター
 
で運行されておりまして、この区間もかつては平戸などからの特急・急行などの直通バスも運行されていた事があったほど賑わっていた所でもありました。
 
 尚、佐世保地区では以前系統が新たな記号に変わっておりましたが、現在の系統は、嬉野行きの場合は「E1」または「E1-43、佐世保方面に関しましては「V1(佐世保駅経由佐世保商業高校行き)「W3(大野経由柚木行き)「A1(佐世保駅前行き)「J2(重尾行き)各系統が当てはまっておりまして、この佐世保~嬉野間の系統も細かく表示されている事がわかるのではないかとも思います。
 
 ちなみに、以下画像(H246・日野KC-HU2MLCA)は平成25年撮影のものでありますが、系統番号なしとなりますとそのような表示となっておりました。
 
 
 ここからの画像は、以前嬉野市に出向いた際に収めておりました画像であります。まず、以下の画像は嬉野市内にあります嬉野車庫であります。
 
 この車庫は、かつては「嬉野営業所」として存在していた所でありまして、嬉野~長崎空港間や嬉野~有田間などの路線が存在していた事さえもありましたが、その後相次ぐ路線廃止に伴いまして営業所としては廃止、それから現在は東部営業所の車庫扱いとして現地出退勤にて運行されておりまして、そう言う事から車は「佐賀ナンバー」ではなく「佐世保ナンバー」となっているのが特徴であります。ちなみに、このほど廃車となりました車の中には旧嬉野営業所に在籍していた車もありまして、これらは「佐賀22」ナンバーから「佐世保200」ナンバーへ登録されておりました。
 
 (上の画像のアップ)
 
 (元佐賀22ナンバーで佐世保200ナンバーで登録されていたH190(日野U-HU2MMAA))~現廃車、嬉野時代は佐賀22き・487で登録
 
 
 次にご紹介します画像は、嬉野温泉バスセンターであります。このバスセンターは、かつて国鉄時代~JR化初頭までは自動車駅として使用されていた事からJR九州バスがメインのバスセンターとなっておりますが、それでもこのバスセンターからの路線バスも運行されております。尚、西肥バスのバス乗場は画像のバスセンター北側に乗場がありまして、西肥バスでは「嬉野」の名称となっているなど違いがみられております。
 
 (バスセンター北側の佐世保方面乗場)
 
 
 バスセンターの時刻表であります。このバスセンターからは、先述のように佐世保方面に関しましては「V1(佐世保駅経由佐世保商業高校行き)「W3(大野経由柚木行き)「A1(佐世保駅前行き)「J2(重尾行き)の各系統がこのバスセンターから発車しておりまして、約1時間ヘッドで運行されております。それにしても、佐世保方面に関しましては本当に細かく系統番号が分かれている事が伺えるのではないでしょうか。
 
 
 さて、この時は乗車扱いの姿を見る事ができておりましたが、この時は「A1-43」系統の佐世保駅前バスセンター行き(Z925・いすゞQDG-LV290N1 )の姿を見る事ができておりましたが、複数の系統があるとなりますと行先(終点)を考えればわからなくはないですが、やはり系統は統一してくれればいいようにも思う所ではあります。
 
 一方、こちらは過去撮影画像より、シンプルな行先であります柚木行き「W3」系統の行先の日野ブルーリボン(H193・U-HU2MMAA)でありますが、実際にこういった行先表示がなされておりました。尚、この車は令和4年に廃車となっております。
 
 
 今回は、西肥バスの佐世保~嬉野線の話題をご紹介しましたが、これまでも過去に何度か嬉野~佐世保方面への利用歴もありましたが、ご紹介しましたようにかつての賑やかな頃としますと、沿線の過疎化や嬉野温泉利用の観光客もマイカーで利用される方が増えている事もありまして、利用者も最盛期よりは減っている事もありまして、需要の変化が大きく生じている事が伺わせているようでもあります。それでも、先述のように沿線地域の足として運行されている訳ではありますので、これからは唯一の路線となりました佐世保~佐賀県間の路線として佐世保~嬉野間を運行していただければと思います。