京都嵐山・びわ湖大津1dayチケット

京都嵐山・びわ湖大津1dayチケット

京阪大津線、京都市営地下鉄、嵐電が1日乗り放題の「京都嵐山・びわ湖大津1dayチケット」です。
京都市営地下鉄東西線が、二条から太秦天神川まで延伸し、嵐電と接続するようになった2008年に発売されました。価格は1400円。
磁気カード形式で、だいたい1年単位で発売されていました。
ただ、エリアが広すぎたのが災いしたかそれほど売れたようには見えず、2015年には発売を終了しています。

当時京津線は15分間隔で運行し、京都市営地下鉄に乗り入れていましたが、そのうち、太秦天神川まで直通するのが30分おき、残り半分は京都市役所前どまりと、ちょっと間延びした運転間隔は利用する気がちょっと失せます。
特に嵐電は道路併用区間があるので遅れる場合があり、嵐電->地下鉄の乗り継ぎは若干ギャンブル。
なので、このきっぷを使う場合は琵琶湖側から使用開始し、嵐電に抜けるほうが使いやすいです。

江ノ電号登場

江ノ電号
江ノ電色に塗られた「江ノ電号」モボ631型です。

江ノ電と嵐電は姉妹提携していますが、江ノ電に嵐電色があるように、嵐電には江ノ電色があります。
こちらはモボ631型が使用されています。乗車当時は塗装だけでしたが、2023年現在こちらはさらに江ノ電のステッカーが追加されています。
緑とくすんだ黄色の塗装は江ノ電旧塗装と嵐電旧塗装にほぼ共通で、ヘッドマークを見ないと、気が付かない人が多いのではないでしょうか。

紫色の電車
道路併用区間を進む、紫色に塗られたモボ611型。正直違和感持つ人多い・・・・というか自分もそう。

嵐電の一般色は、2010年から少しずつ「京紫」と呼ばれる色に変わってきています。柴漬け色というべきでしょうか(笑)
2023年現在ほとんどの車両がこの紫色に変わっています。
ただこの色、やっぱり好きにはなれない・・・

レトロ電車
レトロ調電車のモボ21です。こちらは茶色の塗装にアンティーク感あふれる車内が特徴。

さらにこの日はモボ21が嵐山線に入っていました。この列車は北野白梅町から嵐山直通列車に使われるイメージだったので、ちょっとびっくり。
比較的最近(といっても1997年製)のレトロ調と言いつつ、この電車も旧型電車である「吊り掛け式」で、発車すると吊り掛け式特有の車両をゴゴゴゴ・・・と響かせながら加速していく姿は本物のレトロ(?)を感じさせます。

地下鉄から山岳電車に

嵐電天神川で、京都市営地下鉄東西線に乗り換えます。
嵐電天神川駅は道路併用区間上にありますが、屋根付きホームとなり、かなり立派。
ただ、地下鉄は「地下」ですから乗り換えはちょっと手間です。

太秦天神川始発の浜大津行きは、京阪800系の4両編成。大都市の地下鉄に4両は短い気もしますが、さらにこの4両のうち、先頭車の2両はクロスシート車です。

京阪800型。
京阪800型先頭車車内。集団離反型の固定クロスシートが並びます。

先頭車は集団離反型の固定クロスシートが並びます。このシートはかつて京阪本線の9000系でも採用されていましたが、ロングシートに改造されており、現存しません。

地下鉄で京都市内を縦断し、御陵で京都市営地下鉄から京阪大津線に変わります。
その後地下から地上に出て、山科、四宮と山科区の主要駅を過ぎるといよいよ山越えです。

追分から大谷までは国道1号線と並走。大谷は勾配上にある駅で、その足の長さが違うベンチはたまに話題になります。

大谷駅を過ぎると、山越えのトンネルを抜けて大津市内へ今度は下っていきます。
半径30mのカーブから61パーミルの勾配など、さっきまで地下鉄を走っていたとは思えないぐらいの厳しい路線を抜けて、上栄町。
そして、上栄町から浜大津までは道路併用区間になります。

浜大津を発車する800系
浜大津を発車して交差点を左折する800系。地下鉄で4両編成は短く見えても、道路に出るとかなりの迫力です。

大津線独特の晩鐘に近いタイフォンを響かせながら、終点の浜大津駅に到着しました。
2010年当時はまだ水色の旧塗装でした。現在は緑色の京阪標準色になっています。

京阪京津線は乗車約30分の間に地下鉄~都市鉄道~山岳鉄道~路面電車と目まぐるしく変わるため、一度全区間通しで乗ってみることをお勧めします。

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