三岐鉄道三岐線で活躍する電車は全て西武鉄道からの譲渡車で、旅客列車の始発駅である近鉄富田では近鉄車と元西武車の並びが日常的に見られますが黄色をベースにした塗装は元西武車には非常に似合っており、昭和の西武線ここにありって感じです。実際に西武時代の塗装を再現した車両もいますがこれは湘南マスクの801系(元701系)だけで、切妻の食パンスタイルである101系(元401系)にはいません。

 

 

(2018.7.16 近鉄富田にて撮影)

 

 3番線で発車を待つ101系クモハ104ほか2両編成です。三岐鉄道に譲渡された元401系は前照灯が交換され、独特な顔付きになっていますが腰部のステンレス板はそのままで、西武高性能車らしさが残っていると感じられます。

 

(2018.7.16 近鉄富田にて撮影)

 

 パンタグラフを2基搭載するクモハ103側から撮影しました。日中の三岐線はワンマン運転を行っているほか自転車持ち込みが可能なサイクルパスとして運行されており、前面にはその旨の表示があります。ただ近鉄富田は近鉄名古屋線と改札内でつながっているため終日自転車持ち込み不可ですが・・・

 

(2018.7.16撮影)

 

 クモハ103の運転台です。ワンマン対応機器が追加されていますが西武時代の面影がよく残っています。なお「103」のプレートがある部分は西武時代は「406」でした。(クモハ406であったため)

 

(2018.7.16撮影)

 

 クモハ103の行先表示器です。手動式ですが西藤原・近鉄富田・保々といった普段使用する表示に加え大安やJR富田といった表示も入っており、特に大安(だいあん)は1面1線なので何の為に用意したのかが気になります。あとJR富田は「JR」の部分が赤色になっていますが実際の幕も赤色で、近鉄富田行きとの誤乗防止策はなされているものの定期旅客列車は全て近鉄駅に発着するのでそれが本領発揮することはありません。