三ケ根駅 (三ヶ根駅)【愛知県】(東海道本線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県三河地方、幸田町南部に広がる山あいの住宅地に位置する東海道本線の駅で、駅南西側にそびえる三ヶ根山への登山口の一つである、
三ケ根駅 (さんがねえき。Sangane Station) です。
 
尚、三ケ根駅の正式表記は大きな「」を使用しますが、「三根駅」でも通用するようです。
 
  
駅名  
三ケ根駅 (CA 49) 
 
所在地  
愛知県額田郡幸田町    
 
乗車可能路線  
JR東海:東海道本線 (東海道線)   
 
隣の駅  
熱海方・東京方……三河塩津駅  
米原方・神戸方……幸田駅    
 
訪問・撮影時  
2020年7月  
 
 

 

三ケ根駅は地平駅で橋上駅舎を有しており、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
東西に出入口がありますが、いずれも階段の設備のみでエレベーターは未設置です。したがってバリアフリー非対応なので、車いすで三ケ根駅をご利用の場合はJR東海へお問い合わせ下さい。
ちなみに三ケ根駅は1967年に開業した比較的新しい駅で、開業当初からの橋上駅舎が使用され続けていると思われます。以前紹介した1985年開業時の橋上駅舎を早くも2015年に改築した安倍川駅とは大違いです。まぁ、三ケ根駅は乗降客が少なく、バリアフリー化の対象外であるのですが…。
 
写真は東口です。南西を望む。
正面に階段出入口がありますが、階段が錆びています…。階段出入口右に公衆トイレがあります(多機能トイレ併設)。
東口にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。出入口前に幸田町コミュニティバス「えこたんバス」の停留所が設けられていますが、タクシー乗り場はありません。
 
 

東口駅前です。北東を望む。
駅周辺は住宅地が広がっています。前方で駅前通りと交差する左右方向の国道23号線沿いに商店が点在しています。
国道23号を渡る際は横断歩道がありませんので、左側の地下道をご利用下さい。
写真奥の丘陵地には深溝松平家の菩提寺で、あじさいが有名な本光寺があります(駅の北東約500m。Wikipediaより)。
また、約1.7km東南東の丘陵地には愛知工科大学があります(最寄駅は三河塩津駅になります)。
 
 

 

こちらは西口です。上写真は東を、下写真は北東を望む。
東口と対称のレイアウトで、やはり階段のみです。
出入口の右には「三ヶ根駅前コミュニティホーム」があり、中にはトイレ(多機能トイレの有無は不明)、休憩所、地元幸田産の野菜・果物の直売所が入っています。
西口にもロータリーを有する駅前広場が整備されており、幸田町コミュニティバス「えこたんバス」の停留所が設けられています。
 
 

西口駅前です。南東を望む。
左手に西口があり、右手には御祖神社の森が見えます。奥の延びる道路は県道383号線(平坂街道)です。
駅西側も住宅地が広がっていますが、商店は少ないです。南へ進むと田園地帯も見られます。
そして南西約3.2kmの西尾市との境界には駅名の由来となった三ヶ根山(標高321m)があり、三ヶ根駅がある幸田町側からも登山道があるようですが、山頂まで有料道路の三ヶ根山スカイラインが通じているため、マイカーで訪れる人が多いと思われます。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。東西自由通路より北西を望む。右が東口、左が西口です。
三ケ根駅は有人駅でしたが、2017年に「集中旅客サービスシステム」を導入の上で無人化されました。窓口は閉鎖されており、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『TOICA』などに対応の簡易型自動改札機が3通路あり、中央が点字ブロック設置の幅広通路です。左端は元有人通路と思われます。
改札口の左手前には自動券売機(ICチャージ可)があります。有人駅時代は『JR全線きっぷうりば』(みどりの窓口)がありましたが、無人化の代替として指定席券売機は設置されませんでした。なので、新幹線のチケットをお求めの場合は最寄りの新幹線駅でお求め下さい。尚、乗車駅証明書発行機がありませんので、きっぷを買えない場合はインターホンでお問い合わせ下さい。また、改札内に自動精算機・ICチャージ機がありませんので、精算やチャージが必要な場合もインターホンでお問い合わせ下さい。
トイレは改札内と東西の出入口前にあり、多機能トイレは東口前にあります。
そして1階にある各ホームとの間は階段のみで結ばれており、三ケ根駅はバリアフリー非対応です。
改札口の右手前には待合室があり、写真左後方の通路手前には飲料自動販売機があります。
尚、三ケ根駅構内および駅前にコンビニはありません。売店と銘打つ施設は西口駅前にありますが、野菜の直売所のようなので、キヨスクと同じような商品を販売しているかどうかは不明です。
 
 

下り1番線に設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
JR東海・在来線の標準デザインで、会社ロゴと下部の帯にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (CA 49)。
 
 
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三ケ根駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
左(西)が1番線で下り名古屋・神戸方面、右(東)が2番線で上り豊橋・東京方面です。待避線や側線は存在しません。1番線から見て2番線は東京方(手前側)にずれています。
ホーム有効長は12両分と長いですが、開業当初は長編成の普通列車(大垣夜行など)も発着していたためと思われます。但し、現在は最長で8両編成です。未使用部分は立入可能です。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は駅の規模を考えると広いです。
また、ホームの両端部付近はホーム上に架線柱が設置されていますが、これは新たにホームを設置する際、元々あった架線柱を移設しなかったためで、これは新駅である証と言えます。
上屋は東京寄り(手前側)の橋上駅舎とを結ぶ跨線橋と接続する形で約0.5両分しか設置されていません。雨天時の乗降は傘が必要です。また、跨線橋の手前(東京方)は橋上駅舎が屋根代わりになっています。
各ホームにはベンチが設置されています。
写真は2枚とも1番線より名古屋方・神戸方を望む。
 
 

こちらは1番線より豊橋方・東京方を望む。
橋上駅舎の壁面には、運転士に分かるように「三ケ根」と駅名が大きく書かれています。
名鉄でも橋上駅舎や跨線橋に駅名看板が設置されている駅が多いです。前面展望していると、どこの駅なのか分かりやすいです。愛知県ではこれがスタンダードなのかもしれません。
 
 

1番線より豊橋方・東京方を望む。
この先、山あいの農村風景の中を南東へ走り、蒲郡市に入って大きく左へカーブすると右から名鉄蒲郡線が寄り添い、国道23号をアンダーパスすると三河塩津駅へと至ります。名鉄蒲郡線の蒲郡競艇場前駅と事実上の同一駅で、蒲郡競艇場(ボートレース蒲郡)への最寄駅です。
 
 

 

1番線より名古屋方・神戸方を望む。
この先、住宅地の中を北北西へ走り、田園地帯に入って右へカーブし、国道23号名豊道路(岡崎バイパス)をアンダーパスします。その後は住宅地を北上すると東海道新幹線をアンダークロスして、幸田駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が三ケ根駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東海道本線を乗り鉄した際に立ち寄りました。カーブ地点にある2面2線の駅で、古びた橋上駅舎を有しています。駅前は山あいの住宅地で、三ヶ根山の玄関口という雰囲気は感じられませんでした。
 
東京からですと東海道新幹線で豊橋駅まで行き、東海道線下り名古屋方面普通列車に乗り換えて当駅下車です。快速系列車に乗ってしまった場合、蒲郡駅で待避中または後続の普通に乗り
換えて下さい(三ケ根駅は普通のみの停車駅です)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線で名古屋駅または三河安城駅まで行き、東海道線上り豊橋方面普通列車に乗り換えて当駅下車です。名古屋駅からですと快速系で岡崎駅または幸田駅まで行って、待避中または後続の普通に乗り換えて下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがありませんが、東口の約250m北東、国道23号線沿いに「モスバーガー」があります。最寄りのコンビニは西口の約650m南の「ローソン」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。東海道本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は三ケ根駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、Google地図、地理院地図、Wikipedia)