みなさんこんにちは。今日の話題です。



朝日大阪朝刊 2023(令和5)年2月4日付け 29面(大阪東部・河内面)より。


今年3月から6月にかけての一部土日に、JR西日本が大阪・新大阪から奈良へ、臨時特急「まほろば」を1日1往復運行することになった、という記事でした。


往路は午前中が大阪駅9時58分発、奈良ゆき。
復路は奈良駅17時41分発、大阪ゆきということで、名称の通り、奈良への観光需要を目的にしたものだとわかります。

使用されるのは、南紀方面に向かう「特急くろしお」でおなじみの287系という車両。全席指定の3両編成だとのこと。


紙面にもありますが、この「まほろば」は2020年以来、3年振りの復活になりました。

着席が保証されるのはさることながら、特急料金が加算されるので、どうしても全体の料金がかさんでしまうのが気になっていたのですが、今年はチケットレスですと、割引料金が適用になるとのこと。多少、のようですが。



ところで、そのプレスリリースに合わせてでしょうか、翌日の朝日大阪朝刊には、この「まほろば」に往復乗車するという、日帰り奈良ツアーの広告が打たれていました。


それも、なんと運行初日(3月25日)限定で、というので、別の意味で気になります。

ところで、この「まほろば」が運行されるルート。大阪・新大阪駅から「おおさか東線」と「大和路線(関西本線)」を経由するものですが、現在、東線の起点になっている新大阪ではなく、大阪駅が始発です。

先日の記事でも触れたのですが、JR大阪駅の北側で建設中の「うめきた新駅」。これを発着するのだとのこと。これは、新大阪から乗るのを考えると、利便性がまったく違いますね。

こういったところからも、うめきた新駅は大変な効果を発揮しそうに感じられます。



ところで、余計なことをするのですが、大阪駅から奈良へ行くとなると、環状線に乗り入れているこの「大和路快速」がメジャーでしょうか。「まほろば」とほぼ同時刻に大阪駅を出発するものでは、所要時間は51分。経路は異なります(矢印)。


さらに「まほろば」とまったく同じ「おおさか東線〜大和路線」ルートをたどる「直通快速」では、所要時間53分(新大阪から)。ヤフー乗り換え案内より。


「まほろば」の所要時間は58分、ということなので、両快速列車より時間を要するというのはなかなか興味深いところ。

ただ「新大阪を経由する」ということですから新幹線や北陸特急などで来阪した旅行客のみなさんなどは、ゆっくり座って奈良へ行けるという意味合いで、有用な列車になりそうです。



もっとも、奈良へは競合する近鉄電車もありますし、後は所要時間を短縮して、本数が増えればですが。なんにしろ、選択肢が増えるのは良い事です。鶴橋にて。

今日はこんなところです。