通勤電車103系を模型で振り返る(その1) | みぃちゃんず(鉄道部)

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ちょっと昔~現代の鉄道事情を実車や模型などを交えて。

KATOの103系と言えばNゲージの黎明期から発売されている歴史のある製品です。

動力装置など少しずつ改良を加えながら今でもKOKUDENシリーズとして販売されています。(在庫はメーカー次第ですが)

高級志向となった現在も廉価で入門用として、またベテランの改造ベースとして存在しているのは有難い限りです。

そんなKATOの103系をはじめ各社から103系のモデルが発売されていますが、初期の頃の103系から現在の103系まで各社のモデルで振り返ってみたいと思います。

※キットの出来は雰囲気重視でご笑覧ください。

 

 

KATO #401 クハ103 スカイブルー

Nゲージの103系として最初に登場した製品です。

これは後に4両セット(クハ103+モハ102+モハ103+クハ103)で発売されたうちの1両です。

何度かのアップデートはされているもののボディーの基本的なディティール等は変わっていません。

ガラスは透明の平板を左右に、前面は運転台用でピラーの入ったものが嵌め込まれています。

ヘッドライト・テールライトの点灯機構はなく、色が入っているのはヘッドライトの銀色のみですがベンチレータは別部品となっています。

手を入れればそれなりに今でも通用するレベルまでは持っていけるかと思います。

阪和線はこのタイプの103系非冷房車が多数在籍していたので印象に残っています。

車番はクハ103-54で、その昔阪和線を走っていた車両、ではありませんでした。

阪和線に居たのはクハ103-51でした。

 

 

KATO #401 クハ103 オレンジ

KATOのクハ103のオレンジをベースにちょっと手を加えた1両です。

屋根の色替えとサッシやHゴム類の色差しでやや見栄えアップを狙ってみました。

オレンジも色が気に入らなかったので再塗装しています。

モデルはクハ103-585で豊田電車区から奈良電車区に転属直後はオレンジのままでしばらく関西線を走っていました。

(実車はシールドビーム化されていましたが)

この頃の関西線は色んな色が入り交じっていました。

JR化後も暫くこの姿で走っていたような記憶があります。

しかしまあ、KATOのJR無線アンテナのデカいこと!

 

 

KATO #401 クハ103 カナリア

KATOの103系は5色のラインナップがあり、いわゆる国電基本5色が発売されていました。

当時はもっぱらばら売りが多く、しかもクハはよく売り切れていました。

さらに当時は関西では黄色の電車は馴染みが無かったせいか模型屋さんでも見かけることはなく、黄色の103系を入手するには苦労しました。

(その後に福知山線が電化されて黄色い103系が走ることになるが)

電化当初は高運転台の103系ばかりでしたがJR化後に増発されて低運転台の103系も福知山線を走ることに。

これは、後に発売されたいわゆるKATOの新103系の側面ガラスを使って嵌め込みガラスに改造してみたものです。

嵌め込みガラスは効果てきめんで見違えるほど見た目が良くなりましたが、やっぱり無理やり感がありガラスの嵌め合いがやや窮屈です。

ガラスを嵌め込みにするために一部削った屋根も浮いてしまっているし手直しが必要です。

 

 

KATO #401改造 クハ103-1000 エメラルドグリーン

KATOのクハ103(#401)にGREENMAXの103系改造パーツセット(#95-3)を使って1000番台に改造しました。

前面パーツが4種類入っているうちの1つ。乗務員室後ろの窓埋めパーツも入っていたような気がします。

ランボードやクーラーも改造パーツに同梱されていたものを。

前面を切り取って付け替えるという、難易度はそんなに高くなかったけど、前面ガラスはピッタリにできなくて苦労した思い出が。

冷房化したら側面方向幕が問題で、KATOの新103系のを流用しました。

エメラルドグリーン1色で常磐線に転用後の姿を再現してみましたが、まあ昔々の作品なので。

クハ103+モハ103+モハ102まで作ったところで10連化は挫けました。

そもそもモハの主抵抗器とか全然違うんですよね、1000番台は。

 

GREENMAX 103系ATC車 ウグイス

発売時はKATOの103系の先頭車だけをATC車に組み替えることを目論んで先頭車だけをGREENMAXから発売されました。

当時は103系と言えばKATOの103系初期タイプしかなかった時代で、それなりに重宝しました。

これは2両セットの無塗装一体成型ボディキットで、床下機器はウェイトを兼ねたダイキャスト製のものを床下中央にネジ止めするタイプです。

車内はスカスカでシートも仕切りも何もない状態です。ヘッドライトは窪んでいるだけで穴は貫通していません。

ガラスは四角い枠状になったものを車体内側に嵌め込むだけの簡単なものです。

台車はセンターピンで止めるタイプでKATOのTR201を使っています。

クーラーも屋根一体だったがこの車両はクーラーを削って別部品化しています。

ベンチレータは製品に付属のもので屋根とは別部品となっています。

当時のKATOの103系に合わせたディティールで連結しても違和感はありません。

うぐいす色に塗装して埼京線ふうにしています。

正面の飾り帯はシルバーのデザインテープですが、効果てきめんでした。

クーラー横のランボードに滑り止めのディティールがあるのはこの時期の製品だけです。

 

 

GREENMAX 103系(低運転台) オレンジ

GREENMAX103系シリーズの無塗装の一体成型ボディキット。

低運転台ユニットサッシで非冷房の4両セット。(クハ103+モハ103+モハ102+クハ103)

このタイプは比較的最近になってKATOから完成品が発売されています。(但し冷房車)

安くてディティール的にもKATOの103系初期車ともマッチしていたので使い勝手が良かったキットです。

このモデルでヘッドライトから窪みからライトらしく?なっています。

作例では大阪環状線のクハ103-186にしてみましたが、前面のジャンパ管付きKATOカプラーはちょっと不細工でした。

この角度から見たらプラの厚みが目立ちます、ガラスは相変わらず四角い透明の箱ですので。

 

GREENMAX 103系(低運転台)から改造 地下鉄東西線乗り入れ車

これは上記の低運転台車の前面を103系改造パーツを使って取り換えたて色を灰色9号に塗っただけです。

1000番台と違って、運転室の直ぐ後ろの戸袋窓が残っているのが1200番台の特徴です。

前面が不出来でスミマセン、カメラで撮るとアラが目立ちますね。

黄色の帯もGMのステッカーに入っていたものを使用しています。

インレタの文字もGM純正品ですが、当時のものは文字がデカい!

 

 

板燦館 103系キットから いわゆる瀬戸内色

板燦館のエッチングキットから作成。初期タイプの戸袋窓埋め車4両セット。(クモハ103+モハ102+サハ103+クハ103)

前面はGREENMAXの103系改造パーツセットから持ってくるキットです。

屋根はGREENMAXの101系のキットから持ってくるので101系のキットは側面が余ってしまうという。

床下は同じくGREENMAXの101系キットのものが使えるが、WINの103系の床下機器を使って手軽にTNカプラー化をしています。

手を抜いてラインカラーは適当なデカールを貼り付けたので幅もちょっと太かったかもしれないです。

模型的には雰囲気重視ということで・・・

この角度でも車体の厚みが目立たないのは真鍮キットのメリットです。(ちなみにガラスは嵌め込みではありません)

車番は未だに付けていませんが。

 

もしかしたらこの塗装もトレインボックスから発売されるのでは?と思っています。

 

 

さて、初期の103系モデルを中心に振り返ってみましたが如何でしたでしょうか?

キットの出来はともかくとして(笑)

103系モデルの振り返り第二弾も予定しています。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。