しばらく開いたけど1月3日の話。
川西に帰る日である。会社のカレンダーでは1月4日まで休みなんだが明日うちの課は休日出勤。
始まる前はウキウキだった年末休みもあっという間に最終日となった。
ほんとはね、浜田まで出て山陰線で帰るとか、広島から芸備線を全部乗り通して帰るとか、三次から福塩線を全部乗り通して帰るとか考えたけど、いろいろあって普通に広島から山陽線で帰ることにした。
その色々とは・・・最大の理由はズバリ仕事。
会社の予算やら来季の施策を考えねばならん。
これまでの休みでやろうと思っていたけど結局前日の夜まで何もやらず。
で、結局時間切れで予定のところまで終わらなかった。
だから早く帰って川西の自宅でやらねばならん。
後はJRさん側の事情。三次の方の運転士さんなのかなぁ。コロナにかかってしまったらしく、運転士の手が足りなくて芸備線と福塩線の一部列車が運休となってしまった。
山陰線と芸備線乗り通しは川西に帰る時間が遅くなるのであきらめた。
ならば福塩線で手を打とうと思ったんだが僕が乗ろうと思った便が件の列車で運休。
可部線で帰ろうとかとも思ったけど、弟君は家が牛田なのでそのまま新白島まで乗せてもらって帰ることにした。
牛田方面へ車を走らせるも途中で僕の悪い癖。「やっぱ可部線に乗りたいな。」「いや、非電化好きにはやっぱ芸備線でしょ?」という思いがむくむく沸いてくる。
そして・・・「すまん。玖村でおろしてくれ。」
そして大好きな玖村駅へ。ここへ来ると小学生時代のサイクリングの思い出がよみがえる。
これが先ほど言ってた運転取り止めの案内。
あらあら大変なことよ。
具体的にはこんな感じ。僕が乗ろうとしてた福塩線は三次発14時43分。
残念。また今度。
そして列車がやってきた。
広島方面ではなく逆方向、下深川行きに乗車。
18きっぷだからね。乗り放題。下深川まで逆流しても当初予定していた電車に広島から乗れる。
そして終点の下深川にとうちゃこ。
このタラコもいつまで走るかね。
JR北海道でもキハ40型はどんどん置き換えが進んでるもんな。
僕と同じ昭和52年デビューのこの車両。
かつては全国の非電化区間を席巻していたんだけどね。
撮れるうちに撮って、乗れるうちに乗ろう。
そして列車は広島に向け出発。
いつも思うけど広島に家を買うなら芸備線の沿線がいいなぁ。
もともとは可部線沿線の住民である。でもね、可部線は当たり前すぎるというかなんというか。
芸備線ってなんか特別感を感じてたんだよね。小学生のころ「子供だけで学区外に出ちゃいけません」という学校のルールがあったんだが、僕らは余裕で破っていた。「僕ら」というのは一緒にサイクリングをしていた4人の仲間なんだが、深川とか玖村の辺をよく走っていた。その時に見る当時走っていたキハ40系の広島色がかっこよくてね。
だからそれに乗りたいと、これまたルールを破って子供らだけで電車に乗って広島市内で遊んでいたんだが、帰りは可部線じゃなくて芸備線に乗りましてね。玖村で降りて、可部線の梅林まで歩いていた。そういうのを僕一人でもやっていた。
今思えば小学生でよくぞあんだけ子供らだけでうろうろしていたものよと思う。
今でいえば下のチビが一人で梅田まで電車で行って街をうろうろするようなものである。
そんな思い出のある芸備線なのでもし広島で家を買うなら芸備線の沿線と思うのである。ただし区間は広島から下深川の間。下深川までだとそれなりに本数があるんだが、それよりも北に行ってしまうとガクッと減ってしまう。
で、可部線よりもずいぶん駅の数が少ないので、広島まで同じような距離でも所要時間が全然短い。まぁ快速列車に乗ってるようなもんだな。住環境としても下深川のあたりまで来ると田畑が広がるいいところである。
そして列車は玖村に帰ってきた。
あそこね、9年前の土石流の後である。
いくつかあるでしょ。
9年前の8月、あそこが崩れた。
この麓にうちのじいちゃんばあちゃんの家がありましてね
怪我とかはなかったけど床下に土砂が入り込みましてね。
可部の方でも同様に土石流が起こった。
知り合いで怪我をした人はいなかったけど
自分が小さいころからなじみのある街がそんなことになってほんとにショックだった。
今では砂防ダムが出来上がったけど、こういうのは2度と起きてほしくないと思う。
列車は安芸矢口へとうちゃこ。
いいねぇ。
今、政令指定都市でキハ40系が走る街って広島と北九州だけだ。
そして安芸矢口を出発し
これまた思い出のある
戸坂を通り
矢賀へ。今はこうやって車両に日が当たっているけど
陰りました。
これね、新幹線の影。
ここ矢賀駅のすぐ横を車両基地へと続く新幹線の引き込み線が走っており、こんな感じで新幹線型の影を残す。
ほぃ、新幹線が通りすぎた。
列車は三次に向け行ってらっしゃい。
矢賀も結構降りるのね。
そして列車は終点の広島にとうちゃこ。
わずかな時間だったけどできる限りの最大限、芸備線を楽しんだ。
続く