北陸新幹線の安中榛名にやってきました。
終点が長野までだった1997年に開業されてホーム構造は2面2線で東京方に向かってやや左にカーブしているのが特徴です。
1番線が下りホームで
2番線が上りホームとなっています。
1番線は北陸新幹線(長野経由)と表記されているのに対し、2番線はただの新幹線の表記なのが特徴。
おそらく高崎で上越新幹線、大宮で東北新幹線に乗り継ぐことも考慮してのものかと思えました。
下りホームに降り立つと、まず出迎えてくれたのがなかなかいかつめな蜘蛛で、天井の屋根からホームドア付近まで糸を垂らして出迎えてくれました。
乗車したあさま603号は長野に向かって走り出していき、
見送りを終えると10月ということもあって秋の爽やかな日差しに照らされることになります。
こちらが下りホームから望む長野方で、すぐにトンネル(第一長岩トンネル)へと突入していきます。
こちらが下りホームから望む東京方で左にカーブしながら勾配のきつい下り坂がある模様で、線路がごっそり見えなくなっています。
上りホームに移動してこちらが東京方で、
こちらが長野方で
上りホームからの方がトンネル名も見れるので、見栄えが良いです。
案内板はフルカラーLEDでなく電光掲示となっています。
そのほかホーム上には上下ホームとも待合室が完備されています。
自動改札機は2台あるほか新幹線駅なので有人改札もあります。
改札を出ると峠の釜めしで有名な荻野屋の売店があり、釜めしのほかにそばやうどんも食べられるようになっていて、
椅子とテーブルも設置されています。
まだ営業開始前だったので、ひっそりとしていましたが店の準備のために店員の方がシャッターを開けて準備する様子を見ることができました。
安中榛名の開業は1997年ということで、ちょうど25年を記す看板が多く掲げられていて、
駅舎の外観は水色の半円形の形をした建屋と隣には白を基調とした真四角の建屋がくっついたもので、
2010年前後に建てられた新幹線駅舎とは違って20世紀終わり頃のデザインを感じることができました。
駅の周辺は整備こそされているもののいわゆる駅ビルはなく、スーパーマーケットやコンビニもありません。
少し歩くと新幹線を利用して首都圏に通勤する人を見込んで宅地開発がなされて分譲が開始されたものの、
そこまで新幹線を使う人はいないようで、1日平均の駅利用客数は177人(2021年)と北陸新幹線内では最も少ない駅となっています。
駅舎の反対側にも地下通路を通ることで通行が可能で、
通り抜けてみると駅のホームがよく見えて、速達タイプのかがやき、はくたかの全列車、あさまでさえも一部列車が通過となることから、
少し待っていると勢いよく走り抜けるE7系やW7系を見ることができました!
駅前は安中市営の無料駐車場となっている他は何もなく、
一本道になっている坂を少し登ってみると、全景を見ることができるわけですが、
ご覧の通り駅設備の周りにはわずかな民家の他には自然に囲まれています。
自然の中にあるだけあってホーム上の安全策にはカマキリが這いつくばっていました。
ちょっかいをかけるとこっちに視線を送って威嚇するようなそぶりを見せるなど楽しんでいました。
しばらくすると通過列車がやってくるアナウンスがあり、安全策付近では通過に伴ってなかなかの風圧を浴びて立っているのがやっとの状態なんですが、
カマキリはどうなるのか?というと、吹っ飛ばされそうになりながらも必死に柵にしがみついて、
通過後は何事もなかったかのように佇んでいてカマキリの逞しさを感じることができました。