昨年10月、運賃値下げを敢行した北総鉄道。

北総鉄道といえば、「ボッタクリ」「北総高額鉄道」などといわれるほど、高額運賃で有名でした。何しろ定期券の自動券売機に「定期券をお求めのお客様は、お手持ちのクレジットカードの限度額をご確認の上ご購入ください」なる、何とも物騒な文言を記載した注意書きが貼られていたものです。北総鉄道の高額運賃は、地元住民有志による訴訟ともなり、また「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」なる書籍まで刊行されるに至り、「北総=高額運賃」の図式は、鉄道趣味界のみならず広く人口に膾炙するようになりました。

北総鉄道も、流石にこれでは…ということなのか、昨年10月に運賃値下げを敢行しました。

詳細は省きますが、定期運賃が大幅に安くなっています。しかし普通運賃はといえば、安くなってはいるものの、前が高額過ぎたためかそれほどの実感は湧きません。

 

新鎌ヶ谷駅の切符運賃表。

 

三崎口まであるのが凄い

 

十数年前にこの地を訪れたとき、管理人はここから六本木まで帰ろうと思って運賃表を見たのですが、1000円オーバーに目を白黒させてしまい、やむなく東武野田線~JR常磐線~地下鉄千代田線で乃木坂へというルートで向かったことがあります。

値下げ実施後、六本木までの運賃は…ハウマッチ?

 

一応1000円は切っている

 

確かに1000円を切ってはいますが、910円ですか…。ここから六本木へは、大門での1回の乗り換えのみで行くことができ、きわめて利便性は高いのですが、それで910円とは。東武野田線で船橋へ行き、西船橋から東西線~日比谷線と乗り継ぐと630円(ICカードだと618円)。最安ルートですが、これだと乗り換えが船橋・西船橋・茅場町の3回となります。なかなか厳しい選択だと思います(^_^;)

 

これで北総鉄道の利用状況がどう変わるのか。運賃値下げから3か月を経過していますが、果たして目に見える変化はあったのか。そこが気になります。運賃を値下げして利用が増えても、収益が増えなかった実例がありますので。