黒鉄重工

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ぶらり帝都散歩 その2【2018/9/1~2】

2023-02-01 22:05:00 | 鉄道撮影記
「都電おもいで広場」へ来ました。前回荒川車庫へ着た時は閉園中で入れなかったので、ようやくという感じ。
都電の路面電車2台が静態保存されている公園です。


まずこれ、5500形5501号。アメリカの規格型高性能路面電車PCCカーを基にした車両です。1954(昭和29)年ナニワ工機製。いわば和製PCCカーで、ちゃんとライセンスを取って製造されたものです。パクリじゃないよ。
なんとなくの形状や体格はたしかに本家のPCCカーに近いものを感じますが、よく見ると似ているようで似ていない感じに仕上がっています。
形状はもちろん、走行機器から艤装に操作方法まで何もかも既存車とは違う作りをしていたので、都電1系統(品川~銀座~上野)のみで限定運用されていました。
とりあえず1台作って様子見しよう→既存車と大きく異なる車なので現場から不評→増備打ち切り、おしまい。っていう新技術導入時に時々よくあるオチによって1台だけの存在です。1967(昭和42)年に廃車となりました。でも嫌われていた割に珍しかったからか保存されて現在に至ります。


車内にも入れますけど、艤装部品が撤去されてドンガラです。噂ではめぼしい部品はマニアに売り払ってしまったとか。


運転席はフットペダルで加速と制動を操作する本家PCCカーに忠実な操作仕様になっています。操作系が従来車と全く異なるので、そりゃ現場からは不評でしょうなあ。


もうひとつはこれ、7500形7504号です。1962(昭和37)年日本車輌製の路面電車です。
当時の都電は将来的には全廃するつもりでいて、でもその時まで木造の旧型車を走らせるのは無理なので、約10年間の短期間使用を前提にした簡易設計の8000形が製造運用されました。しかし運用開始後8000形は簡易設計がたたって乗り心地は悪く、老朽化もすぐ発生しました。その頃には現在の荒川線の存続が検討されていたこともあって、まともな新型車を製造することになり、7500形が開発されて20台が製造されました。
製造から20年を超えたあたりで冷房化するために車体更新がされました。しかしこの7504号には施工されませんでした。しかし廃車は免れ、朝ラッシュ時に大塚駅前~町屋駅前を走る通学列車「学園号」として1998(平成10)年まで運用されました。


7500形はこの秀逸な顔つきが好きです。路面電車にあって前照灯と尾灯を縦に、それを左右2組配置するのは精悍さを感じます。また、車体更新後もイメージを一新した7000形とは対象的に7500形は更新前の前面の面影を強く残した車体設計なのが、これまた秀逸というか分かってらっしゃるというか、いい仕事をしてくれたと思います。


7504号の車内は原型をよく留めています。



これは路娘モーション(ろこもーしょん)という車両を擬人化したアレだそうです。この右にいる飛鳥山さくらは、IORI工房でよく見るやつですね~、なんて思っていました。



では荒川線でまた移動します。電停へ向かう途中で7700形(#7706)が通過していきました。やはり秀逸なデザインだと思います。


乗る電車を待っていたら、なんと車庫からにゅるんと出てきました。あ、出庫からの始発電車ですか。


8900形(#8902)に乗ります。


熊野前電停で降りました。ここで日暮里舎人ライナーに乗り換えるんですが、電停に着く直前の車窓から面白そうなものが見えたので、まずはそこへ寄ることに。


その前に昼ごはん。もも家でそばを食べました。これぞ立ち食いそばという趣でした。


面白そうなものはこれ。尾久消防署ふれあいデーです。近隣住民向けのイベントなのは明白なので、たまたま他所から来たオタクとしては、静かに騒がずこっそりと消防車だけ見学することにします。


消防車などが配備されています。かっくい~。


ニッサン・E25系キャラバン(Y21129)です。たぶん火災調査車だと思います。


ニッサン・T32系エクストレイルです。これは司令車かな?


いすゞ・フォワードの化学車(C23123)です。


日野・レンジャーの普通ポンプ車(P25011)です。


ホースですね。


蛇口(?)ですね。
消防車の世界には疎いのですわ・・・。


車庫の中にもマッチョな消防隊員が近所の子供を相手にしていました。


というところで今日はここまで。


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