32年半ぶりの旅の、大義は果たした。
あとはただ帰るだけになるところだが、まだ帰りのスカイツリートレインには少し時間がある。
それならばもう少しアレコレと、となるのが人情であるもので。
…さて、また8000系の佐野線ローカルが葛生に着いた。
日は落ちて寒くなっていく一方なので、そろそろここを離れることにする。
やはり普段住んでいる東京西部に比べると、寒さの質が少しばかり違うか。
寂しくなるばかりのこの場所に、未練は微塵もなく。
次に来るのは何年後か、それとも。
湖畔でもなんでもない場所でw静かな湖畔の森の影から♪のメロディを聞きつつ…
スカイツリートレインとのまたの再会を約して、16:09に葛生を離れる。
とにかく、ちょっとだけ心に引っかかっていた葛生への再訪はこれで終わった。
さまざまな大人の事情が複雑に絡み合っていた舞台だったが、これでもう何もない。
次もし来る時には、もうちょっとフラットな気持ちで訪ねられるだろうか?
32年半前も、同じくらいの時間に帰っただろうか?
ただ、その時は真夏だったからまだまだ日は高かったが。
吉水で8000系と交換して…
佐野へ。
と、まだまだ今は降りない。
両毛線であしかがフラワーパークに行くことは、この日は無かった。
まぁ行ったところで一人で浮くし、色々ピリピリすることもありそうだしで。
しばらく、東武佐野線で南下を続ける。
32年半前にはできなかった、列車交換時にホームに降りてひと息、とか。
昔は知らなかった場所でそんな余裕なぞ無かったよなぁ…と遠い目になる。
田島でまたも交換。
交換列車を撮るのは、結構昔から運転台越しにやっていたが…
ピントがうまく合わなかったりで、成功率が低かった記憶がある。
また渡良瀬川を渡り…
この日は土曜日で動きが無かった、北館林もまた通って…
前回通った時は、1720系DRCの解体作業が進んでいて胸が抉られる思いだったな。
16:47、館林に到着。
改めて東武佐野線を乗り通し、また感慨を深くしたのだった。
ふと、小泉線の始発は10000系2両ワンマン車。
まだ少数派で、8000系とは共通運用されているようだ。
そして、ちょうど浅草行き「リバティりょうもう34号」が大勢の乗客を乗せて到着。
合理化や輸送量の適正化で一部3両編成化されていた伊勢崎線系統の特急だったが、今回は少々
性急過ぎたようで、3月改正から一部6両編成の復活となるようである。
つまりはまだまだ特急健在なりを示したということで、200系ももう少し頑張りを期待したい。
あの日、解体されていたDRCの下回り機器類や台車・座席が、今なお生きているのだからね。