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JR北海道 「SL冬の湿原号」(2023) 14系・43系 (客車フルリニューアル後)

JR北海道

JR北海道が、毎年1月下旬から3月上旬に根室本線・釧路駅~釧網本線・標茶駅間にて運転する観光列車「SL冬の湿原号」。2021年度運行分より1・5号車をリニューアルし、「たんちょうカー」を連結したものの、けん引する蒸気機関車(SL)が不具合によりディーゼル機関車けん引に。
2022年度に中間の2~4号車がリニューアルされ、フルリニューアルされた「SL冬の湿原号」をご紹介いたします。

昨年投稿されている記事より一部改変し、新しい記事として投稿しております。

SL冬の湿原号とは

SL冬の湿原号は、根室本線・釧路駅~釧網本線・標茶駅間にて冬の1月~3月の特定日に運行する観光列車で、2000年1月8日に運行開始。毎年人気で空席待ちとなるほどの大盛況なときもあります。

SL冬の湿原号 客車外観

茶色一色に塗られた客車は14系と中ほどの2号車に旧型客車の43系を混結した5両編成で運行。
赤帯が引かれどこか旧型車両の雰囲気も醸し出しています。

側面表示(サボ)

毎年デザインが変わる同車のサボですが、2023年はこのようなデザインに。

2022年は上記のようなデザインでした。

車内 1・5号車「たんちょうカー」

1号車と5号車には車内がリニューアルされ、「たんちょうカー」がデビュー。

おしゃれなステッカーが貼られています。

1・5号車の車内です。向かって左側が釧路湿原側でカウンターが設けられているほか、右側が4人用のボックス席に。

ベンチシート状態のカウンター席ですが、しっかり座面と背もたれ部にクッションがあります。
また、テーブルも小さいながらに設置されており用途にあわせて利用できそうです。

4人用ぼボックスシートはカウンター席よりも1段嵩上げされており、茅沼駅や釧路湿原などの景色を見るのにも少しでも見やすくなるよう考慮されています。

そんなボックス席は、感染症対策の観点からパーテンションが設けられていますが、大きなテーブルも設けられグループで利用するのに適しています。
そして、4人が向かい合わせに座っても窮屈さは感じません。

モケット柄はカウンター席と変わりませんがおしゃれなものです。

足元は木目調ながら絨毯が敷かれています。フローリングだと雪などで転倒する恐れもあるので絨毯敷きで滑り止めにもなりそうです。

荷棚部の座席番号表示はフォントは違うものの、キハ283系グレードアップ車両をはじめとする最近のJR北海道の表示スタイルに似せられています。

また、新しく展望通路なるものが設置されました。
タンチョウの飛来地でもある茅沼駅をはじめとする沿線で景色が楽しめるよう腰当クッションも用意されています。

一角には充電スペースも設けられています。

AC100Vコンセントが3口と、その上にスマートフォンなどを置くことができます。最近の情勢ならではの装備ですね。

車内 3・4号車 一般車両

木目調がホワイトウッド色になり、モケット柄は冬の北海道をイメージした空間に。

リニューアル前の2・3号車の一般車両車内はこんな雰囲気でした。

車内 2号車 「カフェカー」

2号車のカフェカーは、43系客車の「スハシ44-1」が連結されています。

モケット柄が緑色に換えられたほかはあまり手が加えられた形跡を感じません。

リニューアル前はこのような雰囲気でした。

座席は他の車両同様ですが、ややテーブルが狭く感じます。

一部にはだるまストーブの前となる座席も。
車内販売でスルメを購入して、ここで焼く…そんなこともできます。

火の調節のために石炭も置かれています。2~4号車にだるまストーブが設置され、このような装備があります。

2号車、カフェカーには売店も併設。
標茶→釧路の列車では、途中の塘路駅までの営業だそうです。。。(商売っ気あるのかないのか…。)

2号車のドアは固定されており、開きません。なんだかレトロな雰囲気が色濃く残る車両ですね。

トイレ・洗面所

トイレ・洗面所は1・3・4・5号車に設置されすべて和式です。

車内販売メニュー

画像クリックで拡大できます。

2022年度運行分の車内販売メニューです。

座席表

画像クリックで拡大表示できます。

ストーブのある2~4号車のうち、ストーブを囲む2号車9AB・11CD席、3・4号車1AB・3CD席は乗客が自由に使えるスペースとし、座席の発売は行われていないようです。

時刻表

釧路運輸車両所10:36出区(出庫)

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