近鉄特急で一大勢力を誇った12200系の中でも最後の編成になるNS56を改造した19200系「あをによし」は種車の面影は残しながらも大幅にリニューアルされており、定員重視の汎用形から1編成しか無い特別仕様車に生まれ変わりましたが他編成と連結することが無くなったため前面は非貫通化され、電気連結器も撤去されたため「そこまでするとは・・・」って思ってしまいました。前面貫通構造は近鉄特急の売りの一つだと思っているのでそれを止めたのは残念ですが貫通扉があった所にエンブレムが取り付けられたので特別感を強く感じられ、NS56時代より格好良くなったとも感じます。


(2023.1.2 大和西大寺にて撮影)

 「あをによし」は主に京都〜近鉄奈良間で運行され、停車駅は通常の京奈特急と変わりませんが料金体系が他の特急と異なるので利用する際は気を付ける必要があり、更に木曜日は原則運休日となっているため平日に利用する際は要注意です。ただ公式HPに運行スケジュールが出ているのでいつでも確認することは可能であり、撮影だけする時も事前チェックは忘れずにした方がいいです。


(2023.1.2 大和西大寺にて撮影)

 撮影した列車は近鉄奈良13:50発京都行き9306レで、HP等では第5便と案内されている列車ですが「あをによし」は上下合わせて全8便あり、このうち第1便と第8便は京都〜奈良〜大阪を直通する列車になっています。この直通列車は近鉄奈良を経由する関係上、大和西大寺を2回通りますが停車するのは1回だけであり、第1便(大阪難波発京都行き)は先に近鉄奈良まで行って折り返してから停車し、第8便(京都発大阪難波行き)は先に停車して近鉄奈良へ向かい、折り返し学園前までノンストップで走ります。