JR東日本の常備軟券の出場券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

JR東日本では、硬券廃止後に常備軟券化された「出場券」が上野駅の新幹線精算窓口に設備されておりました。

 

平成14年2月に発行されました「出場券」です。

 

 

「出場券」と大きく記載されるのは硬券時代と同じですが、裏面が券番のみの記載となり、裏面に記載されていた「本券は出場の際、係員にお渡し下さい。」が表面に移動しています。

 

JR東日本となってからの硬券の「出場券」は持ち合わせておりませんが、常備軟券となっても発区分記号[東]の記載はありませんので、国鉄時代の券と全く同じ様式で調製されていたものと推察されます。

 

 

 

 

 

こちらは2020年9月に発行されました「出場券」です。

 

 

JR東日本のA型の常備軟券は、当初は連綴券で最上段の券片の上のみに控片が綴られておりましたが、末期は各券片の上部に控片が綴られた冊子型に変わっており、この「出場券」は末期の様式でミシン目が券片の上辺のみで下辺にはありません。

 

 

 

 

 

末期の常備軟券は文字のフォントも初期の券とは微妙に異なっており、「出場券」の「出」の文字のフォントも微妙に異なっています。

 

 

 

上段は平成14年2月発行の券、下段は2020年9月発行の券のフォントとなります。

 

文字の大きさは変わりませんが、2020年9月発行の券のフォントは右側への三角形の張り出しが大きくなっており、これによる錯覚かも知れませんが縦方向の棒の上部の高さも異なるように見えます。