古の継承にも先立つ物がいる。
指定席値上げも、SL人吉が運行終了という憂き目にあう。
2005年に一度運用を外れ、史上最大のレストア劇を経て、
不死鳥の如く2009年に奇跡の復活を果たす。
活躍の舞台を肥薩線へと移し、小柄な車体から甲高い汽笛と
力強い走りを見せ続けて来た。
しかし、人吉地方を襲った豪雨災害はすべてを奪い、SL人吉も活躍の
場を鹿児島本線へと移さざるを得なくなった。
その間、SL「無限列車」という晴れの舞台に上りながら活躍を続けたが、
いよいよ2024年に運行を終了する事が決まる。
復活劇から15年、技術の継承としても費用的にも、なによりハチロク型も
厳しい背景があるようだ。
残念ながら、九州のSL列車は無くなってしまう。