路面電車で250円に値上げへ 嵐電運賃改定(2023年4月1日)

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路面電車で250円に値上げへ 嵐電運賃改定(2023年4月1日)

京福電気鉄道は2023年1月27日、プレスリリースにて2023年4月1日に嵐山線で運賃を改定すると公表した( 嵐山線旅客運賃改定に関する認可申請について )。今回はこれについて見ていく。

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路面電車で初乗り250円へ

今回の2023年4月1日京福電気鉄道運賃改定では、路面電車の嵐電で運賃を引き上げる。

大人は全線均一220円から250円に、こどもは110円から120円にそれぞれ引き上げる。これにより大人運賃は13.6%の値上げとする。

日本の路面電車は全線均一運賃を採用していることが多い。とはいえ最高速度が低く保守点検にあまり費用が掛かっていないことから路面電車の普通運賃は200円未満のことが多かった。

が、このご時世で2020年から利用客が大きく減ったことから収入を補うため運賃を値上げするのが2020年以降増えており、札幌では均一200円、函館では初乗り210円、最大260円となっている。

そんな中嵐電ではそもそも均一220円のところ、函館の最大260円に次ぐ高値の250円とするのである。これにより全線均一運賃では日本最高値の阪堺電車の230円を上回り、初乗り運賃で日本で一番高い路面電車となる。

なお私鉄ではこども運賃は半額にしたのち10円未満の端数は繰り上げることが多いが、嵐電では端数切捨てとするようだ。なお今回の運賃改定では通学定期の運賃は据え置く。

もっとも220円では10円玉を多数用意しなければならないが、50円刻みとなれば50円玉で済むようになることからお釣りを減らすことができる。

なお嵐山本線はほとんどの区間で京都市バス11系統と並走していて、平日は終日約20分間隔、土休日は終日約30分間隔で運行している。

なお今回の運賃改定での増収分で山ノ内電停のバリアフリー化対応を行うほか、7両は車両更新を行う。

ただ、そもそも認可申請が運賃上限変更実施2か月前で間に合うのだろうか?




京都市内で相次ぎ運賃値上げへ

京都市内では嵐電の他にも運賃の値上げを行う。

2023年4月1日より鉄道駅バリアフリー料金制度による10円加算を阪急電車全線、京阪電車全線、およびJR京都線で行う。

また京都市交通局は2021年10月1日よりバス一日乗車券を600円から700円に引き上げたが、さらに2024年度の運賃値上げを目論んでいる。地下鉄では7%、市バスでは8%の値上げを予定しており、地下鉄の初乗りは230円に、市バスは均一250円にそれぞれ値上げする見込みのほか、一日乗車券の廃止ももくろんでいる

そう考えると今回の嵐電の普通運賃250円は、将来的な京都市バスの均一250円への値上げを見据えたものとなっているのだろう


結び

今回の2023年4月1日京福電気鉄道運賃改定では、嵐電で運賃を引き上げることとなった。

今後嵐電でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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