「官兵衛きらめき7号」博多☆お買い物往復きっぷ

「官兵衛きらめき7号」博多☆お買い物往復きっぷ

「官兵衛きらめき7号」を指定した博多☆お買い物きっぷです。
博多☆お買い物きっぷについての詳細は次回に譲るとして、今回は「官兵衛きらめき」について。

2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」のタイアップ列車として、1日1本、博多行きのみの設定です。
「軍師官兵衛」の主人公、黒田孝高(官兵衛)は豊臣秀吉より豊前国中津付近を与えられ、さらに関ケ原の合戦以降は徳川家康から筑前国の福岡付近を与えられました。

この設定に沿って、大河ドラマで官兵衛が中津に入った頃の2014年7月からその年の年末まで、豊前から筑前へ向かう列車として、土休日と学校の休み期間を中心に柳ヶ浦->博多間で運転されました。
運転区間も運転期間もかなり凝った設定ですが、実際は通常小倉駅始発の「きらめき7号」を柳ヶ浦始発に延長し、列車名を変えたものです。
車両も官兵衛ラッピングを施した編成が優先的に使われていました。

大河ドラマが終了したら運行も終わると思いきや、2015年も運転本数は減らすものの、運転自体は継続。
しかし、ラッピングははがされ、号数も「官兵衛きらめき97号」とかなり大きくなっています。
その後、2016年まで継続しています。

一方、2014年、2015年は、これらとは別に築城基地航空祭へのアクセスのために「官兵衛きらめき91,92号」が博多~中津間で運転されました。こちらは中津行きが91号、博多行きが92号と、当初設定された「官兵衛きらめき7号」とは偶数奇数が逆になるという非常に珍しい事象が発生しています。
登場当時はやたら凝った設定だったのに、歴史や大河ドラマの設定をガン無視した「官兵衛きらめき91、92号」が設定されたのかはわかりません。それ以前に築城基地航空祭輸送で設定されていた「にちりん91、92号」だと「にちりん」が今やほとんど大分以南の列車で使いづらいとか、「ソニック」で787系使用だと「ウソニック」になってしまって都合が悪いとかいろいろ言われていますが、実際のところは謎です。

なお、築城基地航空祭へのアクセス列車は2016年から「ソニック91、92号」となり、885系に置き換えられました。コロナ渦で築城基地航空祭自体が中止された期間は臨時列車もありませんでしたが、2022年に復活。このときは787系だったからか「にちりん91,92号」に戻っています。
じゃああの「官兵衛きらめき91,92号」って何だったんだ・・・

派手なラッピングと変わりない内装

「官兵衛きらめき7号」先頭車
小倉駅に入線した「官兵衛きらめき7号」中津方面からきた列車はここで方向変換して、博多に向かいます。官兵衛ラッピングの専用編成です。

さて、「官兵衛きらめき7号」は柳ヶ浦始発ですが、乗車する小倉駅で方向変換するため、多少停車します。通常の「ソニック」なら3分程度であわただしく出発していくため、乗車列車の反対ホームからのんびり写真撮影などできませんが、小倉まで臨時列車のためか、かなりゆったりと取られていました。
前面にはヘッドマークのように兜が描かれています。

官兵衛きらめき7号、側面
官兵衛きらめき7号の側面。NHKの宣伝列車みたい(笑)
官兵衛きらめき7号、側面
側面にはキャラクターが。ふくおか官兵衛くんと思いきや、なんか違う。。。

ラッピングといってもわりと穏やかな感じ。オカジュン演じる官兵衛の大河ポスターとあとはマスコットキャラが張り付けられています。マスコットキャラは片方はふくおか官兵衛くんなのは一目見てわかりましたが、もう一つがよくわからない。

条例とかの関係で専用編成であってもフルラッピングは難しいようですが、内装は全く通常の787系と変わりません。
唯一車内案内LEDの列車表示が「官兵衛きらめき7号」と表示されており、特別な列車をアピールしていたようにも見えます。
小倉から乗車した人達は、ほとんどが特段これを狙って乗ったわけではなく、たまたまきた列車が「官兵衛きらめき」だった、というのが真相ではないでしょうか。

 

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