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テンハルでの貨物撮影を終えて、高速道路に乗り一気に西九州へと移動。
4日間に渡った九州遠征も、いよいよ最終章へと入ります。
本遠征で最後に狙うのは、当時4か月後に開業を控えた西九州新幹線により大きな影響を受ける、長崎本線特急「かもめ」でございます。
新幹線開業前の在来線特急「かもめ」は、鳥栖駅から長崎本線を辿って長崎駅まで走っていましたが、西九州新幹線の開業により武雄温泉駅~長崎駅は新幹線、武雄温泉駅~博多駅は在来線のリレー特急が継走する形へ変更となりました。
しかしこの西九州新幹線、他の新幹線と違い在来線と新幹線では走る場所が全く異なるのが特徴です。
在来線の長崎本線は、長崎県と佐賀県の間にそびえる多良山系東側の有明海に沿って敷設されていますが、新幹線は多良山系西側の大村湾に沿って敷設されており、どちらかいうと大村線に近いルートを通ります。
この在来線区間は有明海や雲仙普賢岳を眺めつつ急カーブが続く、長崎本線のハイライトとも言える風光明媚な場所ですが、それも新幹線開業とともに見納めとなりました。
今まで「かもめ」自体は福岡周辺で撮影済みでしたが、この区間では未撮影だったため、前々から訪れたいと思っていた場所。
今回を逃すともうチャンスは無いので、午後半日だけではありますが在来線時代最末期の姿を記録いたします。
まず最初は肥前大浦駅すぐ北にある入り江に架かる橋梁へ。
現着早々、お目当ての列車が登場です。
2022M「かもめ22号」
最初は885系充当の「かもめ」から。
ここは結構な急カーブなので、この画角でも振り子を発揮しているのが分かります。
今回は後続の普電も漏れなく撮影。
2860M
新幹線開業後により平行在来線となる長崎本線 江北(旧肥前山口)~長崎は、特急列車が走らなくなることもあって維持費用削減のため、新幹線開業と同時に肥前浜~長崎間で電化設備の使用中止・撤去されることとなり、この区間を走る普通列車はすべて気動車化されました。
そのため上の写真にある817系も特急列車と同時に過去帳入りしております。
アングルを変えて今度は下り特急を撮影。
2021M「かもめ21号」
本当は海も入れたかったものの、たまたま干潮と重なった上にゴミだらけで汚かったので、車両重視で切り取りました。
このあとはちょっと場所を移動し、引き続き「かもめ」を撮影します。