青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

アサヒビールと歩んだ “国鉄・吹田駅”

2023-01-29 | 昭和・懐かしい北摂の風景

大阪府吹田市を代表する駅と言えば、「東海道本線のJR吹田駅」と言いたい所ですが、約39万人の人口を抱える吹田市で、最も乗降客の多い駅はここではありません。それは、北大阪急行の「江坂駅」で、こちらは2番目に乗降客の多い駅です。

この写真は昭和40年代後半(1970年代前半)の、まだ「国鉄」と呼ばれていた時代の吹田駅で、駅前再開発以前の国鉄吹田駅中央口駅舎です。僕が子供の頃はこういう景色が当たり前でした。

小さな駅舎が人で満ち溢れ、信号のない駅前の横断歩道は、いつも人とタクシーが入り乱れていました。

この国鉄吹田駅南側の再開発計画は、1970年の大阪万博の前年、昭和44年秋に定まりました。そして、そこから10年を経て、1979年(昭和54年)の8月1日に現在の中央口駅舎が使用開始となったのです。更に2カ月後の10月、駅周辺の再開発が完成、駅ビルを含む商業施設「吹田さんくす」が開業となります。

阪急電車・千里線にも吹田駅があり、吹田市役所にはそちらの方が遥かに近い。JR吹田駅は目の前のアサヒビール吹田工場(アサヒビール発祥の地)との関係が深く、昭和59年(1984年)までは、工場まで国鉄の専用線が続いていて、貨物輸送が直接行われていたのです。

こういう写真を見ると、本当に昭和は遠くになってしまいました。



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