フレームレスタンク車 タキ9900からタキ1000系へ | みぃちゃんず(鉄道部)

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ちょっと昔~現代の鉄道事情を実車や模型などを交えて。

先日、鉄道伝説(テレビ番組)で珍しく貨車のタキ9900を取り上げていたので見て、そう言えば我が家にもタキ9900があったなーと思い出しました。

ちょっと昔の黒いタンク車ですので、現在の貨物列車シーンには合わないかもですが、昔のタンカートレインはほぼ黒一色ながら様々な形式のタンク車が連結されていたりしました。

今はタキ43000系~タキ1000系が主力ですね。我が家にはありませんが。

 

タキ9900は35t積みのガソリン輸送用のタンク車で1962年から製造され、JRになってからも2008年まで貨物輸送で活躍したそうです。

フレームレス構造で後のタキ43000系やタキ1000系にも採用される異径胴タンクが初めて採用され、従来車に比べて積載量が増えています。

フレームレス構造の開発には色々と苦労があったようで鉄道伝説でも解説されていました。

<参考>従来のフレーム上にタンク体を載せたタンク車 タキ3000

KATOとしては初めてのタンク車の製品でした。

 

今回のお題のフレームレスのタキ9900

タキ9900はKATOとマイクロエースの2社から発売されています。

(いました?)

マイクロエース 

A3187 タキ9900 日本石油輸送 2両入 ¥1,800

KATO 

8058 タキ9900 日本石油輸送 1両  ¥1,320

 

タキ3000から続くKATOタンク車シリーズは流石に安定の出来です。

バランスの取れた車体に繊細なデッキなどのディティール。

 

マイクロエースは一時期熱心に貨車を発売していましたが最近は新しい製品が出てませんね。

また新しい車種を発売してほしいのですが。

2両セットという販売形態も当時はまだ珍しかったです。

JR時代を意識してか、反射板が2両分付属しています。

 

KATOは車番がタキ49940です。沼垂駅常備の日本石油輸送。

車輪はプレート車輪です。タンク体はツヤがあってテカテカ!

デカくしても文字が読めます、印刷が精密です。

 

ハッチ部のアップです。よくこんな曲面に綺麗に印刷できるものです。

 

検査標記はカメラの性能の限界なのか文字が潰れて読めません。

肉眼でも読めないので何て書いてあるのでしょうか。

 

マイクロエースの車番はタキ29959です。浜五井駅常備の日本石油輸送。

タキ49940とは社名、社紋の位置が違います。

この車両はスポーク車輪が付いています。

車輪が目立つ構造なのでスポーク車輪は効果的です。

浜五井駅常備の文字が読めます。こちらも印刷は精密ですね。

スポーク車輪も入れて撮ってみました。

文字サイズがKATOに比べてやや小さめです。

 

マイクロエースのもう一両は車番がタキ49968です。西港駅常備の日本石油輸送。

こちらはプレート車輪です。

マイクロエースはタンク体のパーティングラインが目立つのが残念です。

 

西港駅常備。西港駅ってどこ?調べてみたら北海道の釧路開発埠頭西港線の駅でした。(現在は廃止)

 

タキ49968はハシゴの下に上向き矢印が描かれています。

どういう意味でしょうか。

ハッチの高さがKATOに比べてやや低いです。

 

タンク体を上から見たら。

上の2両はマイクロエース、下の1両がKATOです。

デッキの線の細さ(精密さ)はKATOに一日の長があるようです。

 

タンク体を下から見たら。

フレームがないのでタンク体が丸見えです。

どちらの製品も配管類は精密に出来ています。

KATOのものはスナップ台車で、マイクロエースはネジ止めです。

カプラーはどちらも製品状態ではアーノルドカプラーです。

 

KATOのはハッチが高いのがよく分かります。

どっちが正解なのかよく分かりません、タンク車は製造時期によって仕様が変わったりもしますので。

マイクロエースはデッキに反射板を差し込む用の穴がデッキに準備されています。

 

ということで、両社のタキ9900を見てみました。

タンク車は車種が多くて奥が深いので沼にハマるとコキ車(コンテナ)と同じく大変です。

 

EF15が重連で牽引していた長編成のタンカートレインが印象に残っています。

その時の写真が残っていればいいのですが、残念ながら・・・・

 

国鉄時代の色んな機関車に牽かせてみるのも楽しいかも。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。