A/B寝台合造車のオロハネ10です。
元々はナロハネ10として製造され、冷房装置取り付けで重量が増加したためにオロハネ10となりました。
北海道では大雪や、本州ではさんべなどに使用されていました。
A寝台の需要が小さい線区はこれで十分だったんでしょうね。
模型としてはKATOとマイクロエースの2社から完成品が発売され、GREENMAXからは車体キットが発売されています。
手元にKATOとマイクロエースのオロハネ10がありますので少し見比べてみようと思います。
GREENMAXのキットも過去に作りましたが廃車となりました。
マイクロエースのオロハネ10です。
北海道用の500番台になっています。
近年のマイクロエースにしては珍しく単品での販売でした。
品番:A9334 価格:1,900円
裏面には車両イラストと解説が少し書かれています。
A寝台側から。こちらは貫通扉(塗装済み)が付いています。
検査標記も製品状態で入っています。
B寝台側は貫通扉なしです。
こちらサイドにも検査標記が入っています。
こちらはKATOのオロハネ10です。
急行「大雪」セットのASSAYパーツ組みです。
さすがにセットで買うには・・・ほしかったのはオロハネだけだし。
しかし車体と床下は購入できましたが、台車は売り切れで買えませんでした。
在り合わせのTR50を付けていますがカプラーが短すぎてダメです。
貫通扉の色入れも検査標記もありません。
が、サボと号車札が印刷されています。
KATOのほうが精密なのかな?と思ったり。
側面を見くらべてみます。上がマイクロエースです。
B寝台の窓の縦方向がマイクロエースのがやや長いせいかバランスがイマイチな気がします。
KATOのはバランス良く見えますが実車はどうでしょうか。
標記類はどちらも綺麗に入っていますね。
デッキ上のクーラーがKATOのはのっぺりして高さがないです。
実車見たことないのでどっちが正解か分かりません。
マイクロエースは505番になっています。
窓上の「 B 寝台 A 」が印刷されています。
KATOは502番になっています。
サボに「網走行」が印刷されています。
室内はこんな感じでベッドが表現されています。
上がKATOで下がマイクロエースです。
KATOのは床下はツメで止めるタイプ、マイクロエースは台車から屋根までの長いネジで固定する昔のTOMIX電車のような構造です。
床板を裏から。明らかに両社で床下機器の配置が違う・・・
上がKATO、下がマイクロエースです。
マイクロエースはオハネフ12の使いまわしか?テールライトスイッチ用の穴も付いてるし。
にしても違い過ぎる機器配置にびっくりです。
(模型の性能的には問題はありませんが)
マイクロエースの台車です。集電は現行TOMIXのような形です。
転がりはKATOのものより上ですね。
カプラーポケットは同社標準というか、取り外しができます。
カプラー外しても車体マウントカプラーには出来ませんが。
ということで軽くオロハネ10を見てみました。
真ん中ドアの車両ってなかなか珍しいですね。
今も現役はJR九州には真ん中ドアの783系などがありますが。
A/B寝台の合造車と言えば、北斗星用のオロハネ24や25を思い出しますね。
このオロハネ10が後のオロハネ24に繋がったかどうかは知りませんが。
しかし本州用の0番台が発売されてないんですよね。
KATOから「さんべ」とか出ても良さそうなんですが。
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