かつてブルートレインでも活躍した電気機関車EF65形1000番台(PF形)。JR西日本下関総合車両所運用検修センターには10両が残り、現在は山陽本線の工臨などで使われています。その中で1126号機は前回の全般検査から5年以上がたち、車体が白っぽく見えるなど色あせが目立っています。

 

 

今年に入って下関ー新山口間の乗務員訓練でよく走っているEF65 1126。全体的に色あせが進んでいて、側面は一部パッチワークのようになっています。下関のEF65PF形は全て1979(昭和54)年製の最終増備グループで、私を含む国鉄時代からのファンにとっては若々しいイメージの機関車ですが、気づけば勤続40年以上の大ベテランです

 

 

1126号機の1エンド側は、やはりヘッドライトの周囲の塗装がまだらになっています。近年下関のEF65PF形は次々と全検を受けていて、1120号機以外は無事出場し比較的きれいな車体色を保っています。現在、色あせた状態なのはおそらくこの1126号機と1128号機の2両と思われ、遠くからでもそれと分かります

 

 

 

国鉄時代の下関運転所に新製配置され、異動歴のない生え抜きは1120、1124、1126号機の3両。このうち1120号機は保留車になったのか、下関総合車両所に入ったまま。保安装置ATS-Pを装備したトワイライトエクスプレス色の1124号機は関西方面への貸し出しも多いと思われ、下関周辺では1126号機を一番多く見かける印象です。

 

雑誌に掲載された検修担当者のインタビューによると、下関のEF65PF形は「繁忙期には全車出払うほど稼働率が高い」そうです。

 

1126号機の前回の全検は2017年8月で、6年周期を考えればそのうち検査入場すると思います。ただ、色あせ具合が運用離脱前の1120号機とそっくりで、最近はベテラン機関車の今後を少し心配しながらその活躍を見守っています。

 

 

SLフェアで展示された、きれいな時期の1126号機=2011年11月、下関総合車両所新山口支所

 

 

 

【追記】

EF65 1126は2023年8月に全検出場しました。