乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3774 三菱自工前(2022.11.5)

水島臨海鉄道に初めて乗ったのは1999年。10/23のことでした。当時は倉敷市~水島の往復で、水島から先はその時以来未乗のまま。「路線バス・臨鉄無料デー」に乗じて、ようやく残る区間の乗車を果たすことができました。

弥生を13:57発に出る三菱自工前行きは数分遅れての発車。遅れを挽回するには至らず、三菱自工前には14:06着のところ14:10頃の到着でした。東水島方面への分岐ポイント、水島港など、未乗区間の見どころを堪能する上で、遅れは遅れのままで可。回復運転で変に加速されるよりはよかったと思います。

三菱自工前から車庫線へ向かう列車(14:10頃)

普段なら乗降客もまばらと思われる三菱自工前ですが、この日は無料デーの効果か家族連れなどを含めて一定人数の下車がありました。日曜の昼下がりとしては珍しい光景と言えそうです。

当駅に着く列車は平日13本に対し、発車する列車は同17本(土休日はそれぞれマイナス1本)(→参考。発つ方が多いので、駅に着きさえすれば程よいタイミングで折り返しがありそうですが、工場関係者向けの駅だけあって日中時間帯は利便性上々という訳ではありません。次の倉敷市行きは14:48・・・到着が遅れた分、40分を切る待ち時間にはなったものの長めであることに変わりはありません。

工場エリアのローカル駅で過ごす40分は持て余し気味。降車した方々の動向としては、迎えに来てもらったクルマで駅を後にする、西や東に歩いて戻って来る、水島駅方面に向かって移動するといった例が見られましたが、駅や駅周りを見物するなどしてからホームで待機というのが大勢でした。

三菱自工前駅ホーム。側線がありますが、駅としては1面1線。
三菱自工前駅外観
三菱自工前駅駅名標。右(西側)は空欄ですが、倉敷貨物ターミナルが隣にあります。

西に500mも歩けば倉敷貨物ターミナル駅の近く、東に500mだと水島港の一角に出ます。港からさらに600mで水島駅という感じでしたが、復路も三菱自工前からというのは決めていたので基本的には待ちモード。かつては両備バスの671系統(倉敷駅BT~JFE南門前)があり、1kmほど歩くと三菱正門西といったバス停にアクセスできたのですが、それがないとなれば動き回るには及びません。当の三菱自工「水島自動車製作所」を外から見て廻る程度で、発車の10分くらい前からホームで列車の入線を待つことにしました。

駅東隣にある「自工前踏切」。起点の倉敷市駅からの距離は「10K471M」。
三菱自動車工業の水島自動車製作所。自工前踏切を渡った左手(東側)に入口があります。

西の車庫線の動きをズームでチェックしながらの待ち時間。当駅発とあれば5分前には来るだろうと思いきや、車庫から水色の列車が動き出したのは14:45頃。ゆっくりの入線で、発車1分前にようやく乗り込みました。

倉敷市行き普通列車三菱自工前14:48発)。後方の車両に乗りました。

この時の倉敷市行きは2両編成。乗客のほとんどが水島寄りで待っていたため、後方の1両から乗る客はおらず、水島までのひと駅は貸切状態でした。臨鉄完乗の余韻に浸りつつ、ありがたく乗車。栄で降り、再び栄駅北のバス停に向かい、15:03発の倉敷駅前行き(33系統)に乗り、美観地区をめざしました。

後方車両(キハ37-102)の車内の様子。当車両の乗客、水島までは一人でした。



三菱自工前→水島(貸切状態)の後方展望。港東線(左)と水島本線(右)の分岐点付近をしっかり撮影できました。
倉敷駅前行きの両備バス(33系統)。栄駅北停留所15:03発で、ほぼ定刻通りでした。

当初プランを変更したため、臨鉄の乗り降りの方は限られる結果となりましたが、無料デーのおかげでバスを含めた柔軟な行程が組めたのは何より。両備バスに揺られての30分弱も楽しいもので、古城池のほか、倉敷市の山間部や中心部を見ることができたのはちょっとした収穫でした。

倉敷観光を経て、岡山に戻ったのは18時頃。駅の外に出ると雨が降った跡があり、驚きました。臨鉄の旅の間は晴れていたので、いつの間に?という感じ。秋の長旅、岡山・香川編(11/3~5)は、雨に降られることがなかった点でも上出来だったと思います。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム