キハ35-900番台はオールステンレス製のキハ35で10両が製造され、千葉機関区に配置され房総地区で活躍、その後は高崎機関区に移動し八高線や相模線で活躍しました。
たった10両しか作られず関西には配置が無かったので実車は見たことはありません。
今回もエンドウ~TOMIXのキハ35です。
キハ35一般形と同じく昭和時代の真鍮モデルです。
随分長い間押し入れの奥にしまい込んでいたものを出してきました。
昔はよく走らせたんですけどね。
元々はステンレス地のモデルだったのですが朱色5号に塗ってしまっています。すごく綺麗なステンレス風だったので今思えば塗らなければ良かったかなと後悔しています。
900番台は前面の額縁があるんですが、そこは再現されていません。
(1枚の真鍮板から作るので無理だったんでしょうね)
ヘッドライトのレンズも紛失してしまっています。
(テールライトのレンズは元からありません)
昨日は一般形のキハ35を紹介しましたが、こちらのモデルは塗装を除けば製品の原型を比較的保っています。
側面のコルゲート表現もいい感じですが、扉の凹凸の無さが残念です。
前面ガラスと幌枠を外した状態です。
幌枠も金属製です。
前面の貫通扉は無く、窓が開いているだけで、幌枠を付けたら貫通扉と分かるという。
サボ部分を白く塗り、赤い部分はテールライトレンズの代わりです。
テールライトは穴が開いているだけで、ガラスの赤い部分がテールライトに見える仕組みです。
ガラスは幌枠のツメで引っ掛かるように固定されます。
側面ガラスを外した状態です。窓枠は角のRが無く直角に作られています。(実車に忠実)
車体の内側から。塗装の剥がれたところから下のシルバーが見えています。
これ塗装じゃなくてメッキじゃないかな?
側面ガラスはサッシを印刷した塩ビ板です。
印刷した塩ビ板を屋根に沿わせて曲げて、車体内部にピッタリ沿うようになっています。
右側がトイレ部分です。
動力ユニットですが、ダイキャストにヒビが入っています。
床下機器のプラが歪んでしまったのか、ダイキャストが歪んでしまったのか?
おかしなことになっています。これはもう走らせられませんね。
TNカプラーは非オリジナルです。
例によってSP化で余ったものを再利用しています。
(製品は台車マウントのアーノルドカプラーです)
台車の構造はKATOのキハ20にほぼ近いです。
ダイキャストから出たツメに台車が引っ掛かる感じです。
ギアは金属製ですね。
動力部を分解してみました。他社のと同じ左右分割のダイキャストからモーターに集電する感じです。
シャフトはスプリングです。左右の絶縁はプラのワッシャー。
モーターの絶縁は紙です。
モーターの形状も当時のKATOとよく似ています。
てことでエンドウのキハ35動力車を分解してみました。
エンドウのキハ35は絶版の後にTOMIXからブラスシリーズとして4両セットで再発売されました。
床下はエンドウ時代のものとは違うもの(GM製?)が使われていたようですが、実物を見たことが無いので分かりません。
4両セットで20,000円ほどだったと思います。
結局ブラスシリーズはキハ35系だけで後続製品はなくひっそりと姿を消しました。
HGが発売されている現在で、この製品を求める人も居ないでしょうけれど。
<おまけ>
最後に奈良駅での関西線のキハ35系4連の亀山行きです。
奈良から亀山までロングシートの旅はちょっと辛かった。
紀勢本線など地方線区の長距離列車にもキハ35が散見されました。
関西は1灯シールドビーム車が多かったのかな?
キハ35-900 の写真が無くてスミマセン・・・
最後までご覧いただきありがとうございます。
実はもう一社のキハ35系が手元にありますのでまたの機会に。