東北・北海道・上越・北陸「新幹線リモートワーク車」全席指定にリニューアル



JR東日本・JR北海道・JR西日本の3社は1月24日、東北・北海道・上越・北陸の各新幹線で展開しているリモートワーク向けのサービス「新幹線オフィス車両」について、3月20日からサービス内容を変更すると発表した。サービス名を「TRAIN DESK」に改称し、全席指定で提供する。

東北新幹線の新青森駅で発車を待つ「はやぶさ」。【撮影:草町義和】

このサービスは2021年11月に開始。編成中の8号車を「新幹線オフィス車両」として設定し、パソコンを使った仕事・勉強や携帯電話での通話、ウェブ会議などを行う客の利用を優先している。「はやぶさ」「はやて」でオフィス車両を利用する場合は8号車の指定席特急券が必要。それ以外の列車では自由席特急券か8号車以外の指定席特急券を購入すれば利用できる。

3月20日以降の「TRAIN DESK」も原則として平日に限りオフィス車両を設定するが、設定する列車は普通車指定席のある列車とし、普通車指定席のない列車や「こまち」「つばさ」「つるぎ」には設定しない。

設定車両は東北・北海道新幹線が7号車、上越・北陸新幹線が9号車に変更。8号車はオフィス車両ではなくなる。利用に際しては原則として各列車の「TRAIN DESK」の指定席特急券を購入する必要があり、特定特急券や自由席特急券、新幹線定期券では一部の区間を除き利用できない。

現在の「新幹線オフィス車両」と新しい「TRAIN DESK」で必要な切符の違い。【画像:JR東日本・JR北海道・JR西日本】

「TRAIN DESK」の指定席特急券は通常の普通車指定席と同額。指定席券売機で普通車指定席の指定席特急券を購入する際、画面上で「一般席」と「TRAIN DESK」のどちらかを選択できるようになる。

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