小田急は小田原線と多摩線に車庫があり、夜間を中心に多くの車両が留置されています。
ほとんどの車両が出庫してしまい、閑散としている時間帯もありますが、車庫の中に並んでいる車両を眺めるのは、それだけで楽しいものです。

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多くの車両が休む場所というのは変わらないものの、規模は車庫によって異なります。
小田急にあるそれぞれの車庫は、どれぐらいの車両を留置できるのでしょうか。

小田急の車両基地

車両の保守等を行うため、小田急では総合車両所と検車区を設けています。
総合車両所は相模大野に、検車区は喜多見と海老名に配置され、それぞれが役割を分担しつつ、1,000両を超える車両を管理しています。

3ヶ所にある車両の検修施設ですが、それぞれに付随する車両基地があります。
小田急には以下のような車両基地があり、規模や役割も様々です。

・喜多見検車区(喜多見電車基地)
・大野総合車両所
・相武台前電留線
・海老名検車区(海老名電車基地)
・開成電留線
・足柄電留線
・海老名検車区小田原出張所
・喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)

唐木田駅にある喜多見検車区唐木田出張所以外は小田原線内にあり、江ノ島線内に車両基地はありません。
江ノ島線内は回送や試運転の列車が少なめですが、車両基地がないことも関係しているといえるでしょう。

各車両基地の留置両数

小田原線を中心に点在する車両基地ですが、それぞれの規模は様々であり、留置できる両数にも違いがあります。
留置線等についてはデータが見つかりませんでしたが、主要な車両基地については、留置できる両数が分かりました。

各車両基地で留置できる両数については、以下のとおりとなります。

喜多見検車区:124両
大野総合車両所:130両
海老名検車区:232両
喜多見検車区唐木田出張所:144両

これらを合計すると630両になり、その他の留置線や駅にも停泊をすることで、留置場所を確保しています。
小田急で最も大きな車両基地は海老名検車区で、広大な敷地に多くの車両が集まる光景は、見ているだけでわくわくします。
昔は312両もの車両を留置できたようですが、現在は以前より少なくなっているようです。

おわりに

多くの車両が出入りし、並んでいる光景を見るのも楽しい車両基地。
それぞれの車両基地についても、今後一つ一つをご紹介していきたいと思っています。