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静岡には様々な鉄道があります。今回は遠江国から2社を取り上げます。


遠州鉄道西鹿島線

JR浜松駅の目の前の新浜松駅から、天竜浜名湖鉄道の西鹿島駅を結びます。全線単線ではあるものの、上下で毎時各5本の高頻度運転を行っています。

遠鉄グループのトップで、静鉄グループと共に大手私鉄並みの業績です。


鉄道コレクション 遠州鉄道30形(モハ25-クハ85) 2015年4月発売


鉄道コレクション 遠州鉄道30形(モハ51-クハ61) 2013年6月発売

←西鹿島  新浜松→

クハ85+モハ25

1978年 日本車輌製

2018年5月 廃車

クハ61+モハ51

1980年 日本車輌製

2018年1月 廃車


1958年に登場した、近代化のための新車です。1980年までに28両が登場しました。

1980年の最終増備車(クハ61-モハ51)はカルダン駆動で、次世代の1000形とほぼ同じ機構です。(ブレーキの違いで1000との連結は不可)


本来はクハ80形とモハ30形という2形式なのですが、増備中の番号崩壊と組み替えにより訳のわからない付番になりました。

モハは31から進んだものの39→30→29…と後退。クハも同じく89→80→79…と後退した挙げ句、欠番の85に戻ります。しかも増備の都合でモハとクハの番号は揃いません。

カルダン駆動車に至っては関係のない61と51です。


鉄コレではこのほか、第16弾にてクハ86-モハ26が製品化されました。クハ86のみ片開き扉、窓配置が異なるなど、特徴的な編成です。

また最後まで走ったクハ85-モハ25編成ですが、2018年9月に「勇退記念特別列車」として実質再生産がありました。ヘッドマークステッカーが付属します。


画像のものは先頭をTNカプラーにしています。サードパーティー製はその頃無かったので、165系用スカートを加工し誤魔化しています。


鉄道コレクション 遠州鉄道2000形(エヴァンゲリオンラッピング電車) 2022年5月発売

←西鹿島  シン・ハママツ→

クハ2104+モハ2004

2008年6月 日本車輌製

2021年11月8日 エヴァラッピング化

2021年11月17日 ラッピング営業運転開始

2022年6月 内装を復元 外装はエヴァ仕様


1000形および2000形は、旧型車置き換えのため増備されている形式です。1000形は1983年~1996年に7編成、2000形は2001年~2021年に8編成が製造されました。

外観は15編成ともほぼほぼ同じですが、何かしらの部分が製造年ごとに異なります。38年間、同じような車両を少しずつ変えながら発注していることになります。


2021年3月、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」が公開されます。作品には「第3村」という場所が登場しており、天竜浜名湖鉄道線の天竜二俣駅周辺をモデルとしています。

同年5月より天竜浜名湖鉄道ではパネル展示等々を行ってきました。そしてついに11月より「人類乗車計画」として、浜松からのアクセス路線となる遠州鉄道も含めラッピング車両を走らせることになりました。


サイドビュー

クハ2104 マリ&8号機


モハ2004 アスカ&2号機



鉄コレではこれまで以下の形態が発売されました。

2001編成 家康くん•直虎ちゃんラッピング

(2016.9〜2018.3)

2002編成 ユタカ技研創立30周年(青電)

(2016.4〜2017.3)

1001編成 通常色

(1983.11〜2021.2)

既存ラインナップですとエヴァ編成と時期が合いませんが、模型ですし問題ないでしょう。



武蔵模型工房さまのTNカプラー対応スカートを買ってみました。鉄コレ製品のスカートは加工がかなり面倒なので、このサードパーティーがあることで連結化が楽です。

指定のTNカプラーを分解し、必要部品をスカート側にはめ込みます。


連結間隔はこのように。



天竜浜名湖鉄道線

国鉄二俣線を継承した第三セクターです。東海道線の掛川と新所原の間を浜名湖の北側を通り結びます。遠回りですが、戦時中に東海道線の浜名湖付近が不通となったときの迂回路として機能しました。

近年では様々な企業、コンテンツのラッピング車両を走らせており、話題に富んでいます。


最近まで現役車の製品はありませんでしたが、2022年にラッピング車から登場しました。

何やら性格が真逆のラッピングですね。


TOMIX 8609 天竜浜名湖鉄道TH2100形(TH2109号車・「ゆるキャン△」×天浜線ラッピング) 2022年11月発売

TH2109

2002年2月 新潟鐵工製

2021年2月12日 「ゆるキャン△」ラッピング運行開始


※エヴァもそうですが、付属のステッカーを切り出す勇気が無いので三鉄の[臨時]表示を貼っています。


サイドビュー ※床下に色差しをしています。

上:←新所原  掛川→

下:←掛川  新所原→

左から 大垣千明 犬山あおい 斉藤恵那 志摩リン 各務原なでしこ 土岐綾乃


付属ステッカー

行先表示 [掛川][新所原][天竜二俣][西鹿島][金指]

                 [遠州森][三ヶ日][快速][団体][試運転]

                 各3枚

駅名標 [きが]ホーム柱用 8枚

             [気賀][浜名湖佐久米]看板用 左右各4枚

             [気賀駅](気賀駅)[浜名湖佐久米駅]

             駅舎用 2枚


このブログではたまに出現する「まんがタイムきらら」のひとつです。

2021年1月~3月に「ゆるキャン△Season2」がテレビ放映され、それとのコラボになります。もちろん本編にも天竜浜名湖鉄道が登場します。

外装ももちろん内装もラッピングされており、見ても乗っても楽しい列車です。


付属ステッカーには本編に登場する気賀と浜名湖佐久米の駅名標が収録されています。



TOMIX 8610 天竜浜名湖鉄道TH2100形(TH2111号車・エヴァンゲリオンラッピング) 2022年11月発売

TH2111

2003年11月 新潟トランシス製

2021年11月17日「エヴァンゲリオン」ラッピング運行開始


サイドビュー ※床下に色差しをしています。

上:←新所原  掛川→

ゲンドウ&13号機

下:←掛川  新所原→

シンジ&初号機


付属ステッカー

行先表示 [掛川][新所原][天竜二俣][西鹿島][金指]

                 [遠州森][三ヶ日][快速][団体][試運転]

                 [第3村]各3枚

駅名標 [だいさんむら][てんりゅうふたまた]

             ホーム柱用 各12枚

             [第3村][天竜二俣]看板用 左右各6枚

             [第3村][天竜二俣駅]駅舎用 各2枚


遠州鉄道のラッピング車の項目にある通り、「エヴァの劇場版に天竜二俣駅が出た」「人類乗車計画として両社ともにラッピング車を用意した」というのが大まかな概要です。

こちらも内装までラッピングされています。


付属ステッカーには天竜二俣と、実際に期間限定で設置した「第3村」の駅名標が収録されています。また車両の行先表示の[第3村]も含まれていますが、実車に表示があるかは不明です。

ちなみに本編の天竜二俣こと「第3村」には宇部・小野田線の電車と山口線の気動車が停まっています。クモハ123や105系をお持ちの方はご一緒に。クモハ42000欲しくなりますね。



2023年現在、現行の天浜線はまだ2両しか製品がありません。そのため両方買った人は必然的にこんな編成になります。一応実績はあるそうです。

 

 



人類乗車計画。こうしてNゲージの世界にも拡がりました。


遠鉄と天浜線は線路が接続されておらず不可能ですが、模型ならこんなことも。

遠鉄はかつて国鉄二俣線に片乗り入れしていましたが、今も続いていたら…?



ちなみに片乗り入れしていた頃は、遠鉄がキハ04を所有していました。終了後は更に譲渡され現存します。



今回は以上です。天浜線の製品が増えてくれるとありがたいですね。


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