2023.1.7 32年半の沈黙を破る!東武乗り鉄“原点之地”の記憶と上手くいかぬイイトコドリ② | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

さぁ、32年半の沈黙を破る旅がついに始まった。

約3分少々遅れての浅草発車だが、これはじきに所定ダイヤに戻るだろう。

記憶もところどころ曖昧ではあるが、それもじきに戻ってくるだろうーそう信じて。



まず、とうきょうスカイツリーには13:19着。

発車時間は13:20となっており、なんとここで所定時間に回復した(爆)

浅草での特急入線時間を見込んで設定されていたのか?いやはや。


車内はほぼ満員の盛況でスタート。

思いの外家族連れが多く、気持ち賑やかに華やぐ車内。


ーだがここのところのコロナ禍では、特急列車に関しては感染防止対策として


座席の向かい合わせにしての会話はお控えください


という方針にシフトしていて、この列車内でも折に触れて繰り返し放送していた。

種車の6050系のように元からボックスシートでは仕方がないが、転換リクライニングシートに

一部改装された634型、カテゴリは特急型となっている以上、やむを得ないのかな…と思った。


だが、ちょっと可哀想なのは、1人掛け席に座る親子連れの存在だった。

現にこの日、自分の前でも一度座席の向きを変えたものの


あ、注意喚起の放送してたよね?どうしよう…


と困惑する父親の姿があった。

結局夫婦で話を重ね、父親が座席の向きを元に戻していた。

途中後ろに向いて会話を交わしているが、せっかくの旅なのに不自由な思いをしているのは実に

悲しく寂しいことで、コロナ禍はいろいろな制約を今なお残していってしまっているー。

そんな不憫な思いが、列車乗車の最後半、ある動きへと駆り立てることになっていく。


13:31、北千住着。

特急専用ホームに6050系顔が停車するのは、違和感しかない。

ただ、特急専用ホームに停車したおかげで乗車客以外ほぼ人もおらず、余裕で撮影ができた。


ここから、6050系由来の走行音が唸りを上げて本領を発揮。

複々線区間を、ノッチを上げて快走していく。


だが、スカイツリートレインは意外に注目度が低いのだろうか?

定番の小菅こそ数名見かけたが(写真)、総じてそんなに撮っている人はいなかった。

自分も結局はそうだが、どちらかというと乗り鉄向きの車両のようである。


13:53、春日部着。

ここまでは在来特急と何ら遜色ない走りを見せている。


北春日部を通過して、ふと車窓に見えてきたのは1800系カラーとなった200系。

32年半前のあの夏、確かにあの色の急行電車に乗って浅草〜館林間を往復していたのだ。

だが、基本的に乗車中は頑として指定された座席からは動けなかったけど。


13:58、東武動物公園へ。

日光線方面の特急は全て通過するが、停車するのは流石伊勢崎線方面の特急故。


そして、近年すっかり慣れた日光線を離れて、久しぶりに伊勢崎線界隈へ。


この日は快晴で、天窓を通して照らす太陽が実に心地良い。

懐かしい走行音と合わさって、絶妙に眠気を誘ってくる。


久喜14:04着。

この後は、館林まで無停車。

まだまだ健在を示す疾走を披露する。


…ま、同じ伊勢崎線を走る200系の下回りは軒並み50〜60年モノだから、まだ若い方か(爆)

それにしても、抵抗・弱め界磁制御と中空軸平行カルダンの唸りの心地良さといったら!

音楽にも通ずる独特の旋律と重低音が、一段と自分の旅欲を高めさせるのである。


だがその走行音オーケストラは、今回の71号は最長でも約22分間で区切られた。

今回の運転で一番の魅せ場となったのは、北千住→春日部間と久喜→館林間であった。


右手車窓にガスタンク、左手車窓に東武鉄道のメンテナンスメーカー・津覇車輌が見えると…


実に約5年4ヶ月ぶりになる、館林に到着!

前回も、そのまた昔も、極めて暑い夏の日の訪問だった。

それを含めた界隈の記憶も、なんとなく暑さの記憶が先に引き出されてくるほどだ。


…しかし今回は1月、正真正銘の冬である。

暑さはなく、ピリッと肌を刺す冷たい空気が身を引き締める。

ただ、ここも停車時間は1分程度と短く、感慨に耽る時間は意外なほど無かった。

まずは早めに、佐野まで行ってしまうほうが先なのだ。

こうして、いよいよ32年半ぶりの路線で32年ぶりの目的地へー。