JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」の乗車記です。
 
車両や座席タイプは、その①、その②でお伝えしましたので、今回は、実際に紀南ルート(昼行)の新宮→京都に乗車した当日の様子です。

WEST EXPRESS 銀河」に乗る計画を立てる時に、まず悩むのは、京都→新宮の夜行か、新宮→京都の昼行のどちらにするかということ🤔

 

私個人としては、夜行列車の風情よりも、乗車中は眠ることなく景色やおもてなしを楽しめることを重視して昼行を選びました👍️
 

 新宮駅

紀南ルートの始発駅は、紀勢本線新宮(しんぐう)
前日に特急「くろしお」号で、新大阪から4時間半かけてはるばるやってきました😁
ここは和歌山県最東端の駅で、JR西日本JR東海との境界駅になります。
 
国鉄時代から変わらないであろう駅舎が、昭和を感じさせます。
ちなみに、駅前にあるブロンズ像は地元の御燈祭りをデザインしたものです。
 

 
駅前の花壇には「WEST EXPRESS 銀河」を意識した飾りつけがされていました🌸
 
 
駅舎内に入ると、早速物産販売が行われており「じゃばらドリンク」を購入しました。
 
「じゃばら」とは地元の北山村特産の柑橘類で、柚子やカボスの仲間なんだとか🍋
「銀河」のオリジナルラベルになっていて、購買意欲をくすぐります。
 
 

お買い物の前に、受付をしなくてはいけません💦

 

今回はツアー列車としての運行のため、改札口前にいる日本旅行の係員さんに受付をしてもらってから、ホームに入ります。

 
 
駅のホームには、記念撮影ができそうなヘッドマークがありました。
 
 
また、ペットボトルのフタで作られた、手作りレリーフもあって、力の入れようが伝わってきます🙌
 
 
WEST EXPRESS 銀河」は新宮駅構内の留置線に停車していましたが、出発時刻が近くなると、一旦亀山方に引き上げてから、9:36に1番線ホームに入線してきます。
 
通勤型電車を改造したということで、あまり期待していませんでしたが、意外とカッコよく仕上がっているのは、デザイナーさんの腕前なのでしょう🙌
 
 
ツアーということもあって、「フリースペース遊星」がある4号車から乗車して、各号車に向かうように指示がありました。
 

 予約したのはグリーン個室

車内に一歩入ると、新車同様にリニューアルされた明るい空間が広がっています✨
 
 
デッキにある丸い部分はモニター画面になっていて、「銀河」のロゴマークや、次の停車駅などを表示しています。
 
 
いよいよ、自分の座席に向かいます。
 
私が乗車したのは、この列車で最上級となる、6号車「グリーン個室」です。
グリーン個室の通路は、ホテルの廊下のように、高級な雰囲気を醸し出しています✨
 
 
たどりついたのは、グリーン個室の中でも1室しかない「1名用」の5番個室。

日本旅行さんにお伺いすると、この部屋が1番人気で、予約開始の電話が最初につながった人が確保してしまうとのこと😅

 

私は、予約の電話がなかなか繋がらなかったのですが、平日ということもあったのか、運良く確保できたみたいです🎯
 
 
室内にはベッドを兼ねたソファーがあって、1人で過ごすには十分すぎる広さです。
背もたれに寄りかかってもいいですし、あぐらをかいても、横になってもいいプライベート空間です!
 
ここが京都までの11時間、私の城になるわけですから、控え目に言って最高です🎉🎉
 
 
車窓から海が見える場所を解説している「うみえるマップ」や「車両のご案内」などを並べて、旅を楽しむ態勢はバッチリ整いました✌️
 
 

お見送りを受けながら、定刻に新宮駅を出発します👋

 

 いきなり太平洋の絶景!

車内では、これからの流れなどの放送が入るのかと思っていたら、ほどなくで最初の見どころ「王子が浜」を通過するとのこと。

王子が浜は3~4㎞に渡って続く海岸線で、列車から太平洋を一望できるビュースポットなのです。

 
見逃すわけにはいかないので、早速4号車の「フリースペース遊星」に移動して、雄大な景観を満喫しました。
 
 
王子が浜が見えなくなると、荒々しい岩場の景観も見ることができました。
 
 

 紀伊勝浦駅

そして列車は最初の停車駅、紀伊勝浦(きいかつうら)に到着です。
新宮にはビジネスホテルしかないので、勝浦温泉に宿泊して、この駅から乗車することも可能です。
帰るのを忘れさせるという大洞窟風呂があるホテル浦島にも泊まってみたいです。
紀伊勝浦駅には5分間しか停車しませんので、ホームに降りる方もまばらですが、特製のマグロの横断幕で歓迎してくれました😚
 

 

ここ、那智勝浦町は生マグロの水揚げが日本一なのですね🐟️

 

ホームをうろうろしていると、観光協会の方が特産の黒飴「那智黒」をくださいました😆

 

 クジラの街 太地

次の停車駅は、クジラの街として知られる太地(たいじ)です。

運行日により異なりますが、ここはおもてなし停車駅のひとつで19分間停車します。

 

 

促されるままに駅舎内に向かうと、特産のクジラ製品の販売が行われていました。

 

また、クジラのソーセージのふるまいもあり、有り難く頂きました😋

クジラ肉を使用したソーセージは、旨味がぎっしりと詰まった濃厚な味で、お酒のおつまみにもぴったりです。

 

 

駅前にも出てみます。

2021年に完成したばかりの新しい駅舎は、津波の一時避難所も兼ねた立派な造りです。

 

 

物産販売の方に教えていただいた、クジラの郵便ポストも見ることができました。

 

 

駅から車で10分くらいの場所には「太地町立くじらの博物館」があって、イルカショーに加えて、なんとクジラショーが行われています🐋

また、付近ではSUPカヤックなどのマリンアクティビティも楽しめるようです。

 

それらは次の機会にして、そろそろ列車に戻りましょう😌

しばらく走ると、車窓にはまた大海原が広がります。

 

 

旅の最初から、居心地満点の個室と太平洋の絶景を堪能して、すでに満足していますが、まだ旅は始まったばかりです😁
 
その④(古座周参見)に続きます。