2022.12.30 2022年〆の鉄旅・あゝ繁忙期は混んで複雑⁈鬼怒川〜南会津直通復活再訪⑨ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

男鹿高原駅での驚愕の光景はあったが、いよいよ9ヶ月半ぶりの6050系普通列車会津鉄道直通。


自分自身は、2022年2月23日以来10ヶ月ぶりの訪問となった会津鉄道線。

10ヶ月前に比べるとまだ雪が少なく、そのあたり安心感を抱きながらの北上に。

すっかり雪模様の中を、着実に歩みを進めていく。

その健脚は、暫くの運行の空白をものともしない安定感に満ち溢れていた。


そんな南会津路、沿線の所々に撮り鉄の姿が。

やはりこの6050系臨時列車目的の人達で、そのあたりが非日常であることを痛感。

前回訪問した時には、そこまで撮影者を多く見かけたことは無かったからだ。


会津荒海も、前回訪問時より遥かに雪が少ない。

ホーム面が見えているほどだ。


前回訪問した時にはホーム柵が雪で埋まるくらいだったから、差はそれなりにある。

そんな比較的少ない雪の中を、交換列車も無く淡々と走り抜けて…


15:41。

予定より少々遅れて、会津田島駅に到着。

それでも他の臨時普通列車よりも速い、会津高原尾瀬口から約20分での走破となった。


今回は行き止まり式の1番線ではなく、2番線に到着。

構内踏切を渡って、多くの利用客が会津若松行きにガヤガヤと乗り継いでいく。

ここは電化設備の関係もあるが、やはり対面での乗り換えではなくバリアが生じていた。

それでも、束の間でも賑やかさが帰ってきた構内の雰囲気には、しばし気持ちが強くなる。


会津田島まで走り抜け、6050系61102Fの床下にはすっかり雪がこびりついていた。

前回訪問の時よりはまだ大人しいものの、これこそ冬の会津路の鉄道らしさ!


…だが、感慨に浸っている暇なんぞはありはしなかった。

この編成、今度はなんと15:44発臨時普通列車会津高原尾瀬口行きとして折り返す。

つまり、折り返し時間はたった3分ほどしかない!


幸い、フリーきっぷを買っておいたお陰で余計な手続きは要らず、ほどなくして列車に戻る。


今回の旅で、極めて残念だったのは会津田島駅での滞在時間の短さだった。

この折り返しで所定約4分、次の折り返しでは約9分で実に合計13分ほどしかなかったのである。

乗ることを最優先に考えたら、このダイヤで回るしかなかった。

このために、会津田島駅構内でお土産・グッズを買おうにも相当難儀、大急ぎ…はこの後の話。

10ヶ月ぶりの訪問に感慨に耽る間は全くなく、撮るだけ撮って会津田島駅を再度離れる。

それも、撮りきれなかった画角は次回へ持ち越し。

今度は会津鉄道線内のみの運転、会津田島発会津高原尾瀬口行き臨時普通列車だ。


会津高原尾瀬口行きの車内は、乗客は散り散りに乗っていて満席には程遠い。

感覚的には昨年3月以前とそんな変わらないが、客筋はほとんどが自分と同じ目的のようだ。


車内行き先表示幕で「会津高原尾瀬口」は自分は初見。

かつての行き先3段の圧も凄かったが、行き先駅名7文字の圧もなかなかなものである。


外は次第に雪の降りが強くなり、寒さも増してくる。

そんな中で、臨時普通列車の車内の暖かさが実に心地よい。


このままの穏やかさで、どうか最後までー。

そんな思いを抱きながら、6050系にしばらく身を委ねる。

この列車も途中の会津荒海での交換はなく、淡々と走り抜いていった。


そして…16:05、会津高原尾瀬口駅到着。

ここでも、散り散りに少々の撮影者が出迎え…


ここで、鬼怒川温泉から後を追ってやって来た定期の61103Fが新藤原行きとして接続。

会津鉄道臨時列車運転に伴い、会津高原尾瀬口駅発所定16:00のところ5分繰り下げとなった。

ここで野岩鉄道在籍の全2編成が、僅かな時間並ぶことになったのだがー。


会津田島側に歩いて回った時のことだった。

ホーム中程の撮影者が、突然こちらに向かって奇声を上げた。


邪魔だよ邪魔!

こっちはずっと待ってるんだよ!


あまりの自分勝手な言い方に、一気に気持ちにも寒風が吹き荒れイラッときた。

そもそも、ここはいったい誰の為に、何の為にあるホームだというのだろうか。

そんな自分が撮りたい画なら、到着した時にしっかり撮っとけば良かっただろうに。

それに加えて、直通定期運用終了前にしっかり撮りに来ておけ、というだけの話だ。

こうして自分さえ良ければという思考でいるから、馬鹿にして危険行為に及ぶのが現れるのだ。


そんな怒りを噛み殺しながら、新藤原行きの発車を見送る。

今度は、臨時普通列車会津田島行きは16:11発。

約5分ちょいの折り返し時間だが、既に朝に新藤原行きの始発を撮って乗っていることもあって

比較的落ち着いて6050系と対峙し、発車に備えて待つこととなった。


…寧ろ気掛かりだったのは、2度目の会津田島駅折り返しの9分間の過ごし方のほうであった。