南海電鉄の岸里玉出駅はもともと2つの駅だった駅(岸ノ里、玉出)をくっつけて1つの駅にしたものです。
玉出駅は南海本線だけの駅で、岸ノ里駅が南海本線と南海高野線の接続駅だったのですが、天下茶屋駅からの南海本線高架工事に伴い合体させられた?という駅です。
元々は玉出駅と岸ノ里駅の間は400mしか離れてなかったので影響少なかったんでしょうね。
ですので、玉出側と岸ノ里側と2つの改札口があります。
ちなみに両駅の統合は1993年4月でした。
各停・普通しか停まらない使いにくい駅ではありますが。
高野線⇔本線の乗り換えは急行停車駅の天下茶屋駅が便利です。
玉出側入り口
改札口は2階にあり、ホームは3階になります。
駅は閑静な住宅街の中にあります。
玉出側入り口から入って2階に上がったところです。
奥に改札口が見えますが、こちらは無人の改札口です。
用がある人はインターホンで呼んだら5分で駆けつけてくれるそうです。
ラッシュ時にトラブったら嫌ですね。
と思ったら朝夕は有人になってるみたいですね。
岸里側入り口
こちらは1階に改札口がある有人駅です。
玉出側の改札口にはここから駆け付けるのですねえ。
階段上がって3階のホームを200mほど走り、階段を下りて玉出側改札口に。
駅員さんたいへんだ。
岸里側の改札を入ったところです。
各方面への乗り場案内が・・・・
2番のりばの案内をよく見ると「なんば方面」ではなく。
「今宮戎・萩ノ茶屋」となっています。
4番のりばが「なんば方面」となっています。
即ち、なんばに行くには高野線でなく本線を使えと。
確かに今宮戎と萩ノ茶屋は本線は停まらないですが。
高野線方面の乗り場へ行くには結構長い通路を通ります。
画面左の階段を下りると岸里側の改札口です。
汐見橋方面のりば案内です。
やっぱり人が少ない・・・
案内図によると駅全体の構造はこうなっています。
1番線:高野線の高野山方面
2番線:高野線のなんば方面
3番線:本線の和歌山市・関西空港方面
4番線:本線のなんば方面
5番線:なし(本線のなんば方面の通過線)
6番線:高野線の汐見橋方面
ちなみに本線は当駅~住之江駅間は複々線になりますが、
・和歌山市方面は和歌山市側のホームを出たところから複々線が始まる。
・なんば方面はなんば側のホームを出たところで複々線が終わる。
というちょっと変わった複々線分岐になります。
出口のご案内はこうなっております。
地下鉄四つ橋線の岸里駅、玉出駅がそれぞれ近いんですね。
そもそも別の駅なので。
4番線の難波側。信号の先で通過線と合流し本線の複々線はここまでです。
同じところ辺りで、右から高野線が合流してきて、そこからなんばまでは本線の複線と高野線の複線で複々線になります。
隣のホームは6番線の汐見橋方面行きです。
6番線ホームから。
右奥から本線に寄ってくる電車が高野線の電車です。
走っているのは泉北高速鉄道の電車です。
玉出側の出口はホームの先端から階段降りたところです。
土曜の昼間でも誰もいやしねえ・・・
というかこの辺りは電車停まりませんが。
ちょっと見えにくいですが、玉出側出口に向かう階段から。
和歌山市方面はこの先で分岐して複々線になります。
本線のなんば行き電車。
9000系6両の普通(各駅停車ではなく)です。
6番線から撮るとこんな感じで編成が綺麗に撮れますね。
5番線を通過する、急行なんば行き。
電車は8300系です。もう馴染みの顔になりました。
6番線に停車中の汐見橋行き電車。
2200系の2両編成のワンマンです。
1編成で行ったり来たり・・・
汐見橋方面は左にカーブしてその少し先で複線になります。
複線は必要ないキャパですが。
※本当は高野線の一部です。
6番線はここで行き止まりです。
本線に出るには難波側のポイントからになります。
土曜の昼間のお客さんは10人いるかいないかぐらい。
汐見橋線の電車は住之江の車庫を出て岸里玉出の先まで来てバックで6番線に入ると思われます。
住之江の車庫に戻る時は一旦なんばまで回送するのかな。
上下線の渡り線が無いので。
行先表示は「汐見橋ー岸里玉出」です。
ワンマン表示もあります。
さて、高野線のホームです。
2番のりば(なんば方面)から撮影しています。
向かって奥がなんば方面です。
線路は右にカーブして南海本線に沿うように走り、その先の天下茶屋駅には本線と高野線の複々線で進入します。
電車は6200系、各停(普通ではない)の河内長野行きです。
※電車の種別について。
本線の各駅に停車する電車は「普通」
高野線の各駅に停車する電車は「各停」です。
本線は萩ノ茶屋駅と今宮戎駅に停まらないので各駅停車ではないので。
この2つの駅は本線用のホームがありません。
2番線を発車する各停なんば行き。
電車は8300系です。高野線も8300系が増えました。
6300系の各停なんば行きも載せておきます。
さて、この高野線用の1番2番ホームですがめちゃ長いです。10両は余裕で停まれるんじゃないかな?
(2番線から改札に降りる階段の手前から撮影)
元々は写真奥のほうのホームを使っていたのですが、駅の改良の度に難波側にホームが伸びてきて、現在は改札に近い側を使用するようになっています。
なので、電車の停まらないホーム先端に立ち入らないように柵が設置されています。
その昔は奥に改札口があったらしいですが。
南海電鉄100駅の中で本線、高野線という2大本線の分岐駅に当たる駅でありながら地味な駅である岸里玉出駅でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
南海の駅(5)