NO.2794 都営バスからの移籍車での利用です、サンデン交通、下関~「センザキッチン」乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 これまでも当ブログでもご紹介しておりますが、サンデン交通の長距離路線に、下関~長門間を運航する路線バスが存在しておりまして、区間利用を中心に利用者が見られております。

 

 この路線は、下関駅から長府・小月・豊田町西市・俵山温泉・長門湯本温泉・長門市駅・仙崎駅・センザキッチンを経まして、長門支所が存在します青海島の大泊までを結ぶ路線でありまして、所要時間は2時間超でもあります。尚、九州のバス乗り放題乗車券でもあります「SUNQパス」も使用する事もできておりまして、青海島が「SUNQパス」が使用できるエリアの最北端にもあたります。

 

 使用車両は、これまではツーステップバスが使用されておりましたが、現在は以下画像の青一色のノンステップバスが主に使用されておりまして、小月営業所・長門分所の車が運行されております。特に長門分所に関しましては山口ナンバーで登録されておりますが、最近導入されている車に関しましては希望ナンバーでの導入となっておりまして、登録方法は下関地区(下関ナンバー)と変わらないようであります。

 

 (山口230あ50-23、PDG-KV234N2)~平成23年撮影、現在はご当地ナンバー

 

 (山口230あ51-88、三菱QKG-MP38FM)~ご当地ナンバー登録

 

 また、最近は中型のロングタイプの姿も見られておりまして、上の画像1・以下画像の三菱エアロミディ(山口230あ52-31、KK-MJ27HM)や、日野レインボーHRなどの姿も見られております。これらは東京都交通局(都営バス)からの移籍車でもありまして、車内では「みんくる」柄のシート柄が残されております。

 

(「みんくる」柄)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その都営バスの移籍車両でもあります日野レインボーHRに乗車しまして、小月駅から長門市の「センザキッチン」まで乗車を行いました。今回はその模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 (下関230あ51-87、KL-HR1JNEE)~こちらも都営バスからの移籍車両、イメージとして掲載しております

 

 

 こちらは今回長門への出発地であります、下関市の小月駅であります。NO.2792でもご紹介しましたように、ここまでは列車を乗り継ぎましてやってきておりましたが、これまでもこの駅から長門や美祢へ利用した事もあっただけに、まさに出発地にふさわしい印象さえも感じさせられます。

 

 この小月駅前の所にバス乗場がありますが、こちらが1番ホームで長門・美祢方面への乗場になります。尚、下関方面は向かい側の所から乗車するようになっております。

 

 

 この時には、下関駅行き・小月営業所行きの姿を収める事ができておりましたが、かつての塗装であります緑に茶色のカラーは見られなくなっておりまして、ノンステップバスを表す青一色カラー、そしてそれ以外で見られます新塗装のカラーの車を収める事ができておりましたが、その下の画像にもあります西日本車体(西工)96MC架装の三菱エアロスター(下関230あ51-81、KC-MP717M)に関しましては、元は阪急バスからの移籍車でありまして、こちらはこの1台しか移籍導入されておりませんので、サンデン交通では貴重な車でもありますが、昨年3月訪問時に続きまして再び収める事ができておりました(NO.2646参照)。

 

 (下関230あ52-53、三菱2PG-MP38FM)

 

 (下関230あ51-81、KC-MP717M)

 

 

 さて、いきなりではありますが以下画像は乗車の模様であります。今回は、都営バスからの移籍車でもあります日野レインボーHRの山口230あ52-63(KL-HR1JNEE)に乗車しておりましたが、このレインボーHRは都営バスから10台以上が移籍導入されておりまして、上の画像の下関230あ51-87などのように活躍する姿が見られております。

 

 

 上の画像は、豊田町西市バス停に停車時の画像でありますが、実は私は小月駅からここまで寝ておりまして、途中の模様は収めておりませんでした。しかし、本番はここからでありまして、ここから県道34号線を「山越え」してまいります。

 

 この県道34号線の下関市に属する区間は、「風波のクロスロード」とも言われておりまして、本州最西端の海沿いを走る「ブルーライン」、豊かな田園地帯や山沿いを走る「グリーンライン」が言われておりますが、この区間も以下画像の「豊田湖」など様々な姿も見る事ができております。それにしても、この地域も下関市内からは1時間以上かかる所にはなりますが、それでも下関市に属する所でもありますので、それだけ広い事を伺わせております。

 

 

 こちらは、葛尾隧道に入っている画像であります。このトンネルは、幅が4.6メートルしかなく、基本1車線しか通れない道路でもあります。このトンネルに関しましてはこれまでも何度も通っているから存じておかない所ではありましたが、今回初めてそのシーンを収める事ができておりました。尚、この時点の乗客は私を含め3名ほどでした。

 

 

 こうして、小月駅前から1時間少々で俵山温泉にやってまいりました。ここで1名が下車しましたが、反対に2名が乗車されてきておりました。

 

 この俵山温泉バス停には、待合所も設けられておりますが、よく見ますと「お猿のかご家」と記されておりました。なぜそういった名前がついているのかは存じませんが、こういった看板が掛けられているだけでもユニークには感じさせられます。

 

 

 俵山温泉を出ますと、ぐるっと回りまして、俵山荘前・俵山公民館前各バス停は再び停車するようになります。そして、俵山温泉を走ります県道38号線から再び県道34号線に入りまして、さらに北上してまいります。

 

 さらに進みますと、画像のように高規格道路の姿が見られておりますが、これが山陰自動車道でありまして、現在俵山北インター~長門湯本インター間5.5キロのみが開通しております。この区間は、県道34号線がカーブが多い区間でもありますので、いわゆるバイパスとしての役割を果たしてもいますが、このバスはそんな区間は通らず、ひたすら県道34号線を北上してまいります。

 

 (別の位置より)

 

 

 小月駅前から1時間30分ほどで、長門湯本温泉にやってまいります。この温泉は、周辺には立派なホテルも見られておりますが、少々外れますとその下の画像のような姿も見られております。

 

 (左奥にJR長門湯本駅もあります)

 

 (長門湯本温泉駐車場)~ここにバス停も設けられております

 

 長門湯本温泉と言いますと、音信(おとずれ)川(深川川)沿いにあります温泉郷でありまして、昨年残念ながらお亡くなりになられました安倍元総理もこの温泉に訪れていたそうであります。この温泉も、最近は宣伝する姿も見られておりまして、後日ご紹介しますように福岡からも高速路線バスが「おとずれ号」と言う愛称で存在している事も記憶に新しいのではないかと思います。

 

 (山村別館)

 

 (この川沿いに温泉施設が見られております)

 

 

 そんな長門湯本温泉を過ぎますと、JR美祢線沿いを通って行きます。その区間内には道が狭い区間もありまして、そういった区間を通過して行きます。

 

 そして、板持付近で美祢線の踏切(板持踏切)を渡りまして、この後さらに国道316号線に入りまして、長門市内へと進んでまいります。この美祢線も、かつてとしますと本数は少ないですが、それでも幹線を名乗っている訳ですので、かつての事もありまして重要な位置に付けていた事も伺えるのではないかとも思います。

 

 

 こうして、約1時間45分ほどで長門市駅にやってまいりました。ここで数名の乗車があっておりまして、その目的地も私の目的地でもあります「センザキッチン」まででありました。

 

 (バス乗場)

 

 

 長門市駅を出まして、県道56号線を進みますと、青海島・そして日本海の姿が見られました。本当に下関からでしたら約2時間でこのような光景を見る事ができる訳ですので、遠い事は致し方ないですが、それだけここまで来たんだなという事が実感させられるような光景にも思いました。

 

 

 こうして、1時間50数分ほどで今回の目的地であります「センザキッチン」にやってまいりまして、最後の画像のように青海島へ向けて発って行きました。そして今回乗車車両も画像のように収める事もできましたが、小月駅前では収める事ができなかっただけに、何とか収める事ができてよかったと思っております。

 

 この「センザキッチン」バス停では、サンデン交通の青海島・小月・下関方面、ブルーライン交通の長門市内循環線など、そして防長交通(防長バス)の東萩方面の路線バスも運行されております。ただ、各路線とも1時間に1~2本程度の本数となっておりまして、正直本数は多くはない事も時刻表からはわかるのではないでしょうか。

 

 (サンデン交通時刻表)

 

 (ブルーライン交通時刻表)

 

 (長門市内循環線、山口200か13-27、日野ADG-HX6JLAE)~元西武バス

 

 (防長バス時刻表)

 

 そして、この「センザキッチン」は、西鉄バスが運行します「おとずれ号」の始終着地でもあります。そのため時刻表も見られている事もお分かりいただけますが、この「おとずれ号」の休憩はサンデン交通長門分所で行っておりまして、そのため回送で青海島へ渡るようにもなっております。

 

 

 さて、画像が「センザキッチン」でありますが、ここは「道の駅」として存在してもいまして、中に入りますとお土産店や食堂なども設けられております。その食堂で食事をいただこうとも思っておりましたが、残念ながら多く並んでいたため断念するに至っておりました・・・。

 

 また、青海島の観光船も向かいから出航しております。尚、この「センザキッチン」へはJR利用では仙崎駅からでしたら徒歩5分ほどですが、JRの本数が非常に少ないため、バスの利用が頼りとなっていると言ってもいいかと思います。

 

 そして、「センザキッチン」から青海島などを望んでおりますが、実際に画像のように見る事ができております。ただ、この日は天候があまり良くなかったため、雲が低く見られていた事に関しましては致し方なかった所でもありましたでしょうか・・・。

 

 

 今回は、サンデン交通の下関~長門間の路線バスに乗車しました話題をご紹介しましたが、私自身久々でもありましたし、「センザキッチン」までも初めての乗車でもありましたので、正直利用してよかったと思っております。それにしても、これまでも何度か利用はありましたが、正直こんなところを通っていたのかとも思わせるところが見られていたのには驚きましたが、そういった光景が見られるのも路線バスの醍醐味ではないでしょうか。ご覧の皆様も、下関~長門間が約2時間かかる事に関しましては致し方ありませんが、ぜひとも利用してみてはいかがかと思っております。