青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

高級感で手が出なかった!ブラッセリー・一文字

2023-01-13 | 昭和の喫茶店

70年代から90年代くらいまで、阪急電車・曽根駅から歩いて10分弱。絵に描いたような閑静な住宅地が始まる長興寺の街にあった一軒屋。こんなお店を見ると、かつて曽根が「西の芦屋、東の曽根」と呼ばれた高級住宅地であったことを思い出します。

因みにこの少し先にある「服部緑地」には、競馬場が隣接していたことを知らない人は多いと思いますし、誹謗中傷ではなく、今は甲子園出場を常に争う「履正社」が、かつては大阪福島商業時代に「エテ商」と呼ばれていたことを知る人も少ないと思います。学校のあだ名は昔はいろいろありました。「神戸ボケ神」と言えば私立神港学園。しかも大昔そこで孫文が講演を行い、ヘレン・ケラーも訪れたというのも、一体何人がご存知か。爺の昔話と聞き流して下さい。

話は逸れましたが、ここにあったのが「ブラッセリー・一文字」。フランス料理のお店でした。パッと見には高級住宅で、お店と思わなかった人も結構いたくらいで、高級感漂い、なかなか人を寄せ付けない雰囲気がありました。入ったら予算はいくら必要なのか、学生の時は怖くて入れませんでした。今のようにネットでメニューや値段を検索したり、口コミを見たり出来る時代ではありません。

現在は歯科医院になっています。

実際に入ってみると、インテリアはこんな家に住みたいと思うほど、とてもくつろいだ雰囲気でした。

初めて足を運んだ日に驚いたのは、生のジャズ・ボーカルに浸りながらのフランス料理とワインを楽しむお店だったこと。営業時間は今では考えられない夕方5時から午前2時。ファミリーレストランとは違い、本当に「レストラン」と呼ぶに相応しい、大人が車を運転して出掛けるお店でした。こんなお客を選ぶようなレストランが、今は少なくなったことが残念です。こういうお店があなたの周りに残っていたら、友人や奥様と一緒にたまには出掛けてみましょう。何十年後になっても忘れない思い出を作れる場所が、どんどん少なくなっていますから。

 



最新の画像もっと見る