南海電鉄では、空港線の特急「ラピート」について、来る2月11日(土・祝)より午前時間帯に増便することを発表しました。

特急ラピートの増便について | 南海電鉄
2月11日(土・祝)から午前時間帯の「特急ラピート」を増便します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【増便する列車】
●平日ダイヤ
下り:難波駅発 8:27、9:30、10:35 (計3本)
上り:関西空港駅発  9:34 10:31、11:35 (計3本)

●土休日ダイヤ
下り:難波駅発 8:30、9:30、10:30 (計3本)
上り:関西空港駅発 9:31、10:36、11:35 (計3本)

【実施日】
2月11日(土・祝)より当分の間

【増便の理由】
昨年10月の入国者数の上限撤廃などによって、関西空港駅をご利用される国内外の乗客が増加傾向にあり、空港線の需要が高まっていることに対応。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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南海空港特急「ラピート」50000系。

南海電鉄の空港特急「ラピート」は、このコロナ禍で外国人観光客が激減したことが影響し、一時は大幅な運休が発生していました。
しかし昨年5月2日からは、平日日中の列車も運転を再開し、所定ダイヤ全列車の運転が再開することとなりました。
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】特急「ラピート」全列車運転再開(2022.5.2〜)5月2日は運転再開列車の乗客にノベルティグッズを配布

ただ、コロナ禍前は終日1時間に2本の運転であったものが、現在は日中時間帯は1時間に1本の運転と半減していることから、未だコロナ前に「完全に」戻った、とはいえない状況でありました。

一方で、昨年10月の入国者数の上限撤廃により、みるみるうちに空港線利用者が増えている模様で、SNSの書き込みによれば、一部の「ラピート」では「満席」が発生しているとの情報も流れていました。

そんな中、今回午前中の3往復となりますが、コロナ禍前と同様の1時間に2本の運転が復活することが発表されました。
懸念とすれば、ゼロコロナ政策を一気に転換した中国で、多数の感染者が発生していることが挙げられますが、既に中国以外からの旅行者が行き来している段階で利用者がかなり回復しているところをみると、利用者の回復は手堅いのかも知れません。

午後の列車も増発されれば、完全にコロナ前のダイヤに戻ることになるので、あともう一息、といったところでしょうか。


ただ、視点を変えると、既に「泉北ライナー」に「ラピート」型50000系車両を使用している上に、本来の「ラピート」の本数を元に戻していくことになれば、特急用車両の運用がますます綱渡りになってしまうのではないか、という心配もあります。
それも含めて、南海の特急列車の運用についても、注目していきたいな、と感じたニュースでありました。



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南海特急「ラピート」午前3往復増便へ 関西空港の需要増加うけ30分間隔に | 乗りものニュース



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