お待たせしました。
清凉里から乗るのは、7:50発の江陵行きKTX-EUM851列車。
ソウル・清凉里-江陵のKTXは現在、2021年から運行を開始した150000系電車「KTX-EUM」によって運行されます。

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KTX-EUMは韓国初の動力分散式の高速鉄道車両。
先頭車に客室があることだけでなく、これまでのKTXのイメージとは大きくかけ離れた光沢のある塗装に新鮮味を感じます。

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これまでのKTX車両とは異なり、KTX-EUMでは各車両とも小窓が採用されています。
一瞬新幹線らしくも見えてしまいました。

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今回は一般室に乗車。
車内については、これまでのKTXと同様に2+2の座席が並びます。

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7:50、定刻に清凉里を発車。
ようやく夜が明けたようです。

清凉里からはゆっくりと走り、7:57頃次の上鳳に停車。ここで車内はほぼ満席となりました。
実はこの列車、乗車する1週間ほど前に予約したのですが同じ時間帯で唯一空席のある列車でした。窓側座席に着席できたものの、相席になりました。

7:58頃、2分遅れで上鳳を発車。ここから次の万鐘の手前までは一般路線の中央線を走ります。

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8:13頃、漢江に合流する北漢江を渡ります。
よく見ると水面が凍結しています。韓国の冬の厳しさを実感。

中央線はカーブも多く、また砥平まで電鉄区間となっており加速と減速が度々繰り返されます。当然ながら速度も抑えられ、在来線特急に近い雰囲気です。

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西原州を通過後、8:39頃中央線と分岐。
ここからは最高速度250km/hの京江線に入ります。

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8:42、3分遅れで万鐘に到着。
ここでの乗降はほとんどありませんでした。

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万鐘を発車すると、これまでの鬱憤を晴らすがごとく高速運転が始まりました。
並行する高速道路を走る車を一気に追い抜きます。

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列車はトンネルの続く山間部へと入っていきます。
車窓にも積雪の風景が広がるようになりました。

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9:02頃、平昌に到着。
平昌の響きが懐かしく感じられます。もうあの冬季五輪から5年経つのですね。

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次いで9:12頃、珍富に到着。
「オリンピック駅」の名の通り、平昌五輪のメインスタジアムの最寄り駅はこちらです。

珍富を出ると、列車は大関嶺トンネルに入ります。
長さは21.7km。韓国有数の長さを誇ります。

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大関嶺トンネルを抜けるともう江陵市内。
なんと、江陵は全くと言っていいほど雪が積もっていません。江陵も平昌同様、冬季五輪の主要会場の一つでしたが、日本海に面していることもあり気候は大きく違うようです。

ところでこのKTX-EUM、トンネルを抜けた付近から小刻みな揺れが十数秒ほど続きました。
新幹線を含め東アジアの様々な高速鉄道に乗りましたが、不安になるほどの揺れは初めてです。

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9:27頃、嶺東線と合流。ここまでくると江陵はもう目の前です。

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9:31、5分遅れで列車は江陵に到着。
江陵駅は京江線開業時に半地下となり、また現代的な駅構内が広がります。

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地上に出ると丸みを帯びた、開放感のある駅舎が出迎えてくれました。

江陵からは嶺東線に乗り換え、南西へと進みます。
(5)に続きます。しばらくお待ちください。

旅行日:2022年12月31日(土)