秩父鉄道、「快速EL新春みつみね」号を撮りに行きました | 模工少年の心

埼玉県の西南部の秩父盆地に位置する人口6万人弱の秩父市は、長い歴史を通して、独特な文化をもっている、という話を埼玉県在住の方から聞いたことがあります。

 

神話時代、ヤマトタケルの信仰の地、秩父神社や三峯神社などへの参拝、そして武甲山の石灰岩の採掘。

 

それらを長く支えてきたのは、

1930年(昭和5年) 羽生駅 - 三峰口間を全線開通させた秩父鉄道でした。

 

そこへ突然1969年(昭和44年)になって西武鉄道が秩父市内まで延伸され、秩父地方へのアクセスは大きく改善されました。

 

秩父鉄道が、1月元日から3日までの3日間、[EL臨時運行]とのイベント情報に接して、ここは、ぜひ行こう!と即心を決めました。

 

「みつみね」のヘッドマークを付けたED501、ED105が12系客車を牽引、熊谷ー三峰口間を1往復します。

 

西武池袋駅から特急ちちぶ号に乗車し西武秩父へ向かいましたが、池袋では空席が目立っていた車内は、所沢など途中駅からの乗客の増加で最終的には8割くらいの乗車率のよう(見た目)でした。

 

西武秩父駅に到着するとそのまま、徒歩で秩父鉄道御花畑駅に移動し、下り列車で終点三峰口駅に行きました。


駅前の福島屋という蕎麦屋さんで山菜うどんを食べ、見晴らしの良い場所まで徒歩で移動して、お目当てのEL牽引列車を待ちます。

 

空は晴れ上がって撮影日和です。


線路と片側1車線の道路が並行していて、列車と道路通行車両が被ってしまう可能性もありますが、ここがベストポジョンと考え待つこと30分。

列車は、遠くから短い汽笛が聞こえて来てすぐ、静々とやって来ました。



先頭は、ED501+12系客車4両、それにED105を従えて、いつもの石灰岩輸送の貨物列車に比べれば、余裕の仕業ではないかと思われます。

 

秩父鉄道のELは、バリバリの現役。

イベント用の保存車両と違うところに質実剛健さを感じました。

 

列車待ちの撮影体験は随分と久しぶりでしたし、満足感が湧き上がってくる中を駅へ戻りました。


三峰口駅の改札口で、記念乗車券を購入しました。

これが何と170円!

この会社の実直さを表しているようです。


御花畑駅前には、柴崎製菓という和菓子屋さんがあります。

ここの草餅は本当に美味しい。とろけるようです。昨年の大河ドラマに出てきた鎌倉時代の武将、畠山重忠も愛でたそうです。




その後、駅内外で、停車中の車両などを撮影し、上りのEL臨時列車に乗り込みました。

乗車区間は、往きと同じ御花畑駅までです。


西武秩父駅に併設されているフードコート、土産物屋は、大勢の人で賑わっていました。

呑喰処 祭の宴で、こんにゃくの煮物などを肴に冷や酒を味わい、帰途へと着きました。