諦めず 嘘に染まって 上流に

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会は今日準々決勝4試合が行われ、インターネット中継で第4試合の東海大大阪仰星(大阪第3)対報徳学園(兵庫)を自宅のPCで観戦しました。試合開始早々に仰星が先制トライ(ゴール成功)を決め、さらに前半11分には仰星がトライ&ゴールを決めて兵庫県民的には「何をやっても大阪には勝たれへん」と諦めムードが漂いました。


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台北市内の松山機場(空港)より立栄航空"UNI AIR"で台東を目指しました。MD-90で運航されました


しかし報徳の選手たちは諦めておらずここから2トライ2ゴールを挙げて前半を14対14の同点で折り返すと、後半も試合の主導権を離さず報徳が31対21で前回覇者の強豪東海大大阪仰星に勝利してベスト4進出を決めました。報徳の選手の躍動感を文字で表現するのは大変難しく「言葉にすれば嘘に染まる」と懐メロを口ずさんでしまいました。もんた&ブラザーズの「ダンシング・オールナイト」です。もんたよしのりさんが報徳を中退して音楽の世界に飛び込むも売れず最後のチャンスでリリースした「ダンシング・オールナイト」が大ヒットして一発大逆転を果たした快挙を思い出しました。


H140101立榮航空
搭乗券です。元日ということで気合入れてビジネスクラスを奮発しました。何か軽食のようなものを出してもらえたはずですが覚えていません


高校ラグビーの話に戻すと準決勝は1月5日に行われます。社会人にとっては思いっきり平日昼間の試合で、冬休みがもっと欲しいと祈りたいところです。多くの社会人にとって甘い時はずむ心は今日でおしまいですね。ニュースでは年末年始をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュの話題が報じられていました。


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1時間もかからないうちに台東空港に着陸しました


海外での年越し。僕は過去に2回経験しました。2回とも仕事で滞在していたら年を越していたという次第で、言い換えれば帰国させてもらえなかったに過ぎません。そのうちの1回が今回紹介している台湾でのお正月です。遡ること21年、平成14年(2002年)のことで日本よりも1時間遅れで1人寂しく祝った年明けでした。


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台湾南東部に位置する台東は夏を感じさせてくれました


それでも1月1日は休日だったので新年を祝して日帰り旅行に出かけました。行先は台湾の南東に位置する台東です。九州に例えると宮崎に相当する位置にあり、行きしなは台北の松山機場より飛行機を利用しました。運航会社は立栄航空(ユニーエア)で、エバー航空と同様にエバーグリーングループに属します。お天気も良くビジネスクラス利用とあって快適なフライトでした。


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台東から路線バスで東海岸に沿って北上したところにある「水往上流」にやって来ました。「奇観」と刻まれた石碑が迎えてくれました


台東空港からはたぶん台東駅までタクシーで移動したはずですが既に記憶から消え去っています。台東駅からは路線バスに乗ったことは確かで、乗車時に運転手さんに「水往上流」と書いたメモ用紙を示して降車停留所を筆談で教えてもらいました。


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この水路はなんと写真左下から上方へ流れているのです


「水往上流」とは水が低いところから高い方に向かって流れる水路を指しており「奇観」と称されます。日本から持参していたガイドブックの1つに小さく掲載されていたのが印象にあって機会があれば訪問したいと思っていた場所でした。路線バスで訪問する観光客は僕だけでしたが、ドライブがてらここにやって来る観光客もいて名所らしさが感じられました。


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地球の引力に逆らって水が低い方から高い方に流れているように見えます


「水は高いところから低い方に向かって流れる」
地球上に住む大半の人はそれが常識だと信じて生きていることでしょう。しかしここでは常識を覆す現象が起きたかのような嘘に染まっているのです。物事を常識で判断してはならない、引力に逆らっても構わない、人生大逆転は可能だ、諦めたら試合終了ですよなどの教訓を学べた元日の日帰り旅行となりました。日帰り旅行とは慌ただしい限りですが、翌日1月2日は平日だったので仕事に行かなくてはならなかったのです。日本ではガッツリ三が日休めるので恵まれていますね。


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この写真では水が左から右に流れます。どう見ても右側が高い方です


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細い水路にもかかわらず多くの観光客が見に来ていました


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水往上流からは太平洋を眺めることが出来ました


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バス停に戻る途中に撮影しました


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路線バスで花蓮に出て、台湾鉄路管理局の莒光号に乗って台北に戻ることにします。ディーゼル機関車が牽引していました


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莒光号の客車です。車内はリクライニングシートが設置されており快適に乗車出来ました(花蓮にて)


台湾時刻表
台湾滞在中はポケットサイズの時刻表が役立ちました


では、魚を捕まえに行ってきます!