今回の『駅【簡易版】』シリーズは、
富山県東部山間部、黒部峡谷鉄道の欅平駅と「くろよん(黒四)」こと黒部川第四発電所を結ぶ事業用路線・関西電力黒部専用鉄道の終着駅で、中部山岳国立公園内にあるため、環境保護および厳冬期の雪崩による被害を避けるべく地下に造られた発電所と同様、地下に設置されている(Wikipediaより)、
黒部川第四発電所前駅 (くろべがわだいよんはつでんしょまええき) です。
英語表記は「Kurobegawa No.4 Power Station-mae」station です。
 
尚、写真は2007年に黒部ルート見学会に参加した際のものです。関電より撮影許可が下りています。
また、関西電力黒部専用鉄道を含む欅平～黒部ダム間は一般の移動ができませんが、
2024年にも「宇奈月黒部キャニオンルート」として一般開放される予定です。   
  
  
駅名  
黒部川第四発電所前駅 【略称：黒四P/S前駅】 (駅番号なし)       
 
所在地    
富山県黒部市                 
 
乗車可能路線  
関西電力：黒部専用鉄道    
  
隣の駅  
欅平方……仙人谷駅  
  
乗換可能駅  
関西電力：インクライン【ケーブルカー】……インクライン下部駅まで徒歩2分   
  
訪問・撮影時  
2007年5月   
 
 

黒部川第四発電所駅は黒部川・S字峡東側にそびえる山々の地下にあり、独自の駅舎を有していません。現状は一般旅客営業をしていないので改札口もありません。
トンネル内右手にホームが設置されています。
駅の右側に黒部川第四発電所【通称：黒四】の出入口があり、後部終端方には黒部ダム方面へ向かうインクラインのインクライン下部駅への連絡通路が延びています。
 
黒部川第四発電所前駅は単式ホーム1面1線(右)プラス機回し線(左)を備える駅構造です。
客扱いは右側の線路で行えます。
また、見学会の際は線路敷きに入ることが可能でした。一般開放されると禁止される可能性があります。
 
写真は欅平方を望む。
この先トンネルで900mほど進むと地上に出て黒部川を渡りますが、冬期の雪対策のためシェルターに覆われています。その部分に仙人谷駅が設けられています。
 
 

 

駅名標です。電照式です。
立山黒部アルペンルート各路線と同じデザインです。
アルファベット表記はローマ字と英訳が併用されています。
また、関西電力黒部専用鉄道はダイヤ通りに運行していて、時刻表も掲示されています。
黒部ルート見学会で利用する列車は不定期扱いです。
駅の標高は869mです。
 
 

終端方を望む。
左手にホームと黒部川第四発電所の出入口があります。
前方で線路が1線に集約され、その先に車止めがあります。トロッコ列車を牽引した機関車は終端部でスイッチバックして機回しを行います。
線路が合流する分岐器の左にはトイレがあります。
そして線路終端部の右か左か忘れましたが、すぐの場所にインクライン下部駅があります。
 
 

こちらはホームに直結している黒部川第四発電所の出入口です。後方にホームがあります。
 
 

黒部ルート見学会に参加すると、文字通り黒部川第四発電所を見学できます。
写真は水車が置かれている部屋で、地下にある4つの水車で発電されています。
   
   
あとがき  
訪問時・・・2007年                
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達不可   
大阪から・・・当日中に到達不可  
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし    
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京・大阪とも到達難易度ならびに訪問難易度が非常に高いですが、黒部ルート見学会にご参加の際は、ぜひ一度は黒部川第四発電所前駅も観察してみて下さい！
    
(参考：地理院地図、Google地図、Wikipedia)