※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
旧JR東日本のジョイフルトレイン[パノラマエクスプレス・アルプス]を改造した、2000系[フジサン特急]が引退して早2か月が経過しました。人気者がいなくなりちょっと寂しくなった富士急行に、新たな魅力ある特急列車が誕生しました。
この[富士山ビュー特急]は、元JR東海の371系特急車両を富士急行が譲り受けたものですが、そのままのスタイルで走らせるのではなく、同社が所有する「富士登山電車」を手掛けた水戸岡鋭治先生がデザイン等を担当して改造工事が行われた車両です。[富士山ビュー特急]の車名のとおり、車窓からは世界遺産・富士山の雄大な姿を望むことができる特別な車両…という位置づけになるようです。
平日は指定席車両と自由席車両という形で走りますが、土・休日にはホテル・パティシエによる特製スイーツが提供される「スイーツプラン」も設定されているようですが、今日は平日ということで、こちらはまた別の日に乗車することにして、取り急ぎ[富士山ビュー特急]に乗車してきました。
ホテルを早々に引き払い、JR立川駅に向かいます。
今日はお休みをいただいていますので、途中、富士急行の「乗り鉄」をしながら長野に戻ります。
立川駅からは中央線の列車で高尾駅に向かいます。しかし、東京はこんな時間でも人が多いですねぇ…。こんな時間に高尾まで列車に乗る人がこんなに多いとは思いませんでした(どう見ても登山客じゃないですし…。)。
当初、高尾駅からは211系を使用する605Mに乗る予定だったのですが、高尾駅に到着する直前に「ロングシート」タイプの編成であることが分かりましたので、それならば快適なE233系で…ということで、こちらに乗車して大月駅に向かいました。
(←富士山 1201+1301 大月→)
大月駅に到着しました。ここからは、しばらく富士急行の「乗り鉄」を楽しみます。
富士急行の窓口で「フジサン特急フリーキップ」を購入し、ホームで待っていたのは6000系3連とその反対側には1200系2連が待っていました。この1200系2連はスイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道と姉妹提携を結んでいる証の「マッターホルンカラー」を纏っている車両で、実は私が富士急行で唯一乗車していない車両でした。当初の予定としては、7時22分発の普通列車で富士山駅に向かう予定としていましたが、この列車に乗っておかないと『次はない。』かもしれないと思い、マッターホルンカラーの普通列車で富士山駅に向かいました。
(←河口湖 クハ6551+モハ6601+クモハ6501 富士山→)
富士山駅では、富士山駅に隣接している工場に保管されている2000系[フジサン特急]の撮影をしてから、後続の普通列車で河口湖に向かいました。
しかし、水戸岡先生の手掛けた列車で通勤・通学なんて贅沢ですね。
(←大月③ 8501+8601+8551 ①富士山→)※河口湖→富士山間は逆向き編成
[富士山ビュー特急]は8時20分過ぎには河口湖のホームに据え付けられ、売店等の準備が行われます。手元には特急列車に乗車できる「フジサン特急フリーキップ」がありましたので、河口湖駅を8時48分に発車する8000系[フジサン特急2号]に乗車する素振りをしてホームに入り、一足先に[富士山ビュー特急]の撮影を行いました。
その後、河口湖駅の窓口で指定席券を発券してもらい、9時5分頃を過ぎたあたりで改札が始まりましたので、手持ちのキップなどを見せてからホームに入ります。
今回乗車するのは指定席の1号車ですので、指定された1号車に近づいていくと専属のアテンダントさんが待ち受けており、座席指定席券を確認の後、車内に案内されます(指定席券を持っていないと1号車の車内には入ることができません。)。
指定された座席に荷物を置き、[富士山ビュー特急]の発車までのわずかな時間を利用して、車内の撮影等を行って車内に戻ると[富士山ビュー特急]は静かに河口湖駅を発車します。
列車が出発するとアテンダントさんが飲み物のオーダーを取りに来てくれます。冷たく冷えたアイスコーヒーを飲みながら、ちょっとリッチな気分に浸りながら[富士山ビュー特急]の乗車を楽しみます。
さて、[富士山ビュー特急]の車内ですが、車内はもうこれは「水戸岡デザイン」という感じで、天井から床まで木材がふんだんに使用されており、普段、無機質な列車を見ている目からすると、とても温かみのある車内という感じです。
最初は指定されていた座席に座っていましたが、富士山駅を発車してからは「車内が空いているから…」ということで、好きな座席に移動しても構わない…ということで、2人掛けのシートに座らせていただきました。
三つ峠駅を過ぎ、進行方向右手の車窓に富士山が見えてくると、[富士山ビュー特急]は速度をグッと落として写真を撮る時間を与えてくれます。
車内ではドリンクのおかわりサービスが可能なようで、何杯も注文を繰り返す人もいたようですが、果たして900円でそこまでのサービスが必要なのか?とも思ってしまいました。
その後、[富士山ビュー特急]はぐんぐんと山を駆け下り、途中で都留市駅に停車をしたのち、リニア実験線をくぐり、賑やかくなってきた街並みを進み、富士急行線唯一のトンネル(隧道?)を抜けると大きく右方向に進路を変えて、JRとの接続駅でもある終着の大月駅に定刻どおり到着をしました。、
(←富士山① 8551+8601+8501 ③大月→)※富士山→河口湖間は逆向き編成
大月駅からは、折り返しとなる[富士山ビュー特急6号]で富士山駅に向かいます。
1号車の指定席が「あっ」という間に売り切れとなっていましたので、混雑を予想して早めに乗車口に並んだのが正解のようでバスの団体客が1号車だけでなく、2・3号車自由席にも乗り込み、車内は大混雑となりました。
この大量に乗り込んだ皆さんはプレス関係の方で、車窓風景などをパシャパシャと撮影をしていました(おかげで、身動きができませんでした。)。
2・3号車は自由席という扱いで、水戸岡先生がデザインしたリクライニングシートが並んでいますが、どうもシートのフレームは371系時代のものが使われているようです。ただ、このシートモケットについては全面変更されているようで、ヘッドレストの位置が素晴らしくフィットしていて乗り心地は最高でした。
今回、乗車した[富士山ビュー特急6号]については、下吉田駅を訪れたかってことから富士山駅で下車をしました。
PHOTO:シートバックのテーブルも木製の物になっています。
※文字数制限のため『富士急行・[富士山ビュー特急]乗車記【後編】(H28.4.26)』に続きます。
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