皆さん,こんばんは。

本日は「『鉄道むすめ』の本」と題して書いていきたいと思います。

 

2005年12月にフィギュアとしてスタートした『鉄道むすめ』ですが,実はラノベ2冊と画集1冊が出版されています。

①『がんばれ!鉄道むすめ』

 『鉄道むすめ』のキャラクターが実際の現場で活躍している姿を創作されたラノベの第1弾です。登場キャラクターは「栗橋みなみ」,「久慈ありす」,「渋沢あさぎ」,「鷹野みゆき」の4人で,それぞれ各キャラクターに1話ずつストーリーがあります。

 私の推しは,本作品中では「栗橋みなみ」です。

「栗橋みなみ」は「東武鉄道北千住駅・駅務係」という職位設定で,ここではオレンジブラウンの旧制服で描かれています。本作品では,エピソードを読み進めていくと彼女が東武鉄道への入社を強く志した理由について判ってきます。

 ネタバレを承知で書くと,以下のようになります。

(1)幼い頃,雨が降る春日部駅のホームで,不注意により転落。駅員に救助されて駅事務室へ運び込まれる。

(2)駅事務室にて救助・搬送した駅員から「怖い思いをしたからといって,電車を嫌いにならないで欲しい。ルールを守っていれば電車は優しい乗り物である」という教えを受けた。

(3)このアクシデントを教訓として,鉄道に対する愛を忘れず,成人することが出来た。自分を救ってくれた駅員のようになりたくて,電車が「優しい乗り物」であり続けるために駅員を目指し,東武鉄道に入社することを強く志した。

 このエピソードはドラマCDにも収録されています。ドラマCD,キャラソンCDともに「中の人」は平野綾さんです。

 私が「栗橋みなみ」を強く推す理由は,埼玉県久喜市の栗橋地区で,商工会の町おこし事業に「栗橋みなみ」が使われており,言ってみれば栗橋の町も「聖地」であるからである。

 この町で「栗橋みなみ」の事業に特に深く関わっている事業者さんは,「井上酒店」さん,「パリジェンヌ洋菓子店」さん,「福楽」さんである。

 「井上酒店」さんは「純米酒 みなみ」,「純米吟醸 みなみ」,「梅酒 みなみ」など,積極的に「栗橋みなみ」を取り入れたお酒を発売されてきた。

 「パリジェンヌ洋菓子店」さんは「栗はしマドレーヌ」という商品に「栗橋みなみ」のラベルを貼り付けて販売してこられた。

 「福楽」さんは「栗橋みなみ」事業の初期に実施されたスタンプラリーでスタンプ捺印の最少お買い物金額(たしか300円)に見合う商品として,お持ち帰り可能な300円のチャーシューを作って売り出された。

 また,これまでに「栗橋みなみ夏祭り」,「栗橋みなみ誕生日祭」,「栗橋みなみクリスマス会」などの行事も実施され,私も「栗橋みなみ夏祭り」に数回,「栗橋みなみ誕生日祭」に1回参加したことがあります。

 

②『がんばれ!鉄道むすめ 奮闘編』

 『がんばれ!鉄道むすめ』の第2弾として発売された「奮闘編」は,

「船橋ちとせ」と「石田あいこ」の話,「八木沢まい」編,「春日部しあ」編の3編で構成されています。

 この中で私が注目したのは「船橋ちとせ」と「石田あいこ」の話です。

特に「石田あいこ」が上り列車(各停新宿行き)に乗務中,一人の少年が母親との合流場所の地図を紛失して流涙し,新宿駅で「船橋ちとせ」に申し送りするまでの話は,私も似たような場面を見て,このエピソードを思い出したくらいである。

 では,当該場面エピソードをネタバレ承知の上で簡単に説明します。

(1)「石田あいこ」は海老名駅から上り各駅停車の新宿行きに新宿まで乗務していた。

(2)祖師ヶ谷大蔵駅から小学校低学年の少年が乗車し,車内の座席に着席。

(3)経堂駅にて急行新宿行きの待ち合わせをしているときに,少年に話しかけて,行先を聞いたところ,「新宿まで行く」とのこと。経堂駅で急行の待ち合わせをしているが,少年の年齢を考慮して,このまま各駅停車で乗り通すことを案内した。

(4)参宮橋駅発車後,少年は泣きそうな目で乗務員室を見ていた。「あいこ」は危機感を覚えた。

(5)新宿駅に到着後,乗客の降車が終わった後に車内へ入り,青ざめた表情の少年に「どうしたの?」と声をかける。すると,少年は「お母さんに会えない」と言い,流涙。

(6)話を聞き出すと,母親との合流場所を記した地図を紛失したようである。少年の話を駅員の「船橋ちとせ」に申し送った。申し送り時,「あいこ」は「電車カード」(電車の写真が印刷されたカード)を少年に渡して不安感の軽減を試みた。

 では,私が見たリアル「石田あいこ」場面を御紹介致します。

予めお断りしておきますが,私が見たリアル「石田あいこ」場面の車掌さんは男性でしたが,この本と類似した場面だったので,記させていただきます。

(1)2018年8月上旬,土曜日の夕方。職場から帰宅中の私は海老名駅から上り各駅停車の新宿行きに乗車していた。小学校低学年くらいの少年が車内で泣き出した。相武台前駅停車中に,少年と車掌さんの話があり,どうやら「父親とはぐれた」ようである。

(2)車掌さんは少年に「小田急相模原で降りるように」ということと,「小田急相模原で捜索をかける」旨を伝えて,「電車カード」を渡した。

 

③『みぶなつき画集 鉄道むすめ ~鉄道制服読本~』

 この本は『鉄道むすめ』のキャラクターイラストを手がけてきた「みぶなつき」氏の画集です。フィギュア発売当時のキャラクターカードに描かれていたイラストと説明文が掲載されていて,主なキャラ設定も記載されている。データブック的な側面もある一冊です。また,雑誌に掲載されたイラスト,キャラソンCDのジャケット絵なども掲載されています。