2022年の近畿圏の鉄道を振り返る | EXPRESS DIARY3

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日々の鉄活動を徒然と書いていきます。

1.JR西日本

【2022年3月12日ダイヤ改正は各線減便ダイヤとなった】

 2022年3月12日にダイヤ改正を実施した。各線とも平日朝ラッシュ時を中心に減便が行われた。データイムダイヤも引き続き減便や区間短縮が行われた。
 JR京都線、JR神戸線など主要路線において、平日朝ラッシュ時ダイヤの見直しが行われ、運転間隔の拡大などが行われた。平日朝ラッシュ時の減便により運用が減少したこともあり、各線で余剰車が発生している。各所で余剰になった223系が京都に転属して、嵯峨野線、湖西線などで運用されるようになっている。117系、113系の置き換えも本格化している。
 

【おおさか東線201系撤退】

 おおさか東線ではダイヤ改正により201系が引退し、普通電車は221系に置き換えられた。221系がおおさか東線に集中したため、大和路線では201系運用は思いのほか減少しなかった。今後は大和路線201系の置き換えに焦点が置かれることになる。

2.阪急



【2022年12月17日ダイヤ改正を実施】

 2022年12月17日にダイヤ改正を実施した。これまでダイヤ改正は主要3線個別に行われることが多かったが、今回は3線同時にダイヤ改正を実施した。また、関連する阪神、神戸高速、山陽、近鉄、京都市営地下鉄、大阪メトロ堺筋線も同時にダイヤ改正が行われ、規模の大きなダイヤ改正となった。
 

【京都線では快速急行、快速が姿を消した。同時に10連運転も終了】

 京都線では2024年の有料座席車両導入を視野に入れて快速急行が準特急に置き換えられた。これにより通勤特急、特急、準特急で有料座席車両のサービスが提供されることが明らかになった。快速は西京極停車として急行に種別変更された。通勤特急は大幅に本数を減らし、平日朝ラッシュ時の3往復のみのうんてんとなった。ダイヤ改正後は朝夕ラッシュ時ともに通勤特急、快速急行を置き換えた準特急が主体となるダイヤになっている。また、快速急行3往復で実施されていた10連運転は終了し、全ての電車が8連以下での運転となった。最終電車の繰り上げも2021年3月13日ダイヤ変更に続いて実施された。大阪梅田発0時00分の準急桂行きは普通高槻市行きに置き換わり、0時10分の普通高槻市行きは正雀行きとなった。最終の優等列車は大阪梅田発23時45分の急行京都河原町行きとなった。

【6354F京とれいん引退】

 土休日ダイヤで6354Fを使用した快速特急Aの運転が終了した。全駅へのホームドア導入がアナウンスされており、2扉車の6354Fが淘汰される形になった。今後は同じく2扉車で残存している嵐山線の6300系の去就が注目される。


【神戸線では快速急行が準特急に置き換わり特急の10連運転が終了】

 神戸線では快速急行が準特急に置き換わったのが大きなトピックスだった。京都線に足並みを揃えるため種別変更したもので、準特急は早朝上り1本と夜間に運転されるようになった。平日朝ラッシュ時に10連で運転されていた特急は全て8連化されて、神戸三宮での増解結作業はなくなった。通勤特急は引き続き10里連運転を実施しており、阪急では唯一の10連運転となった。
 神戸線でも最終電車の繰り上げが再度行われて、優等列車の最終は大阪梅田発0時00分の急行神戸三宮行きから同23時45分の急行神戸三宮行きに15分繰り上がった。

【宝塚線通勤特急の10連運転が終了】

 宝塚線では平日朝ラッシュ時に10連で運転されていた通勤特急が8連化されて、10連運転が終了した。また、箕面線から大阪梅田へ直通する普通が平日朝ラッシュ時に上り2本残存していたが、これもダイヤ改正で運転を終了した。
 宝塚線でも最終電車の繰り上げが再度行われて、優等列車の最終は大阪梅田発0時00分の急行雲雀丘花屋敷行きから同23時45分の急行宝塚行きとなった。



3.阪神



 【平日データイムの快速急行が減便、8連快急と芦屋通過の快急が増加】


 

 阪神では阪急、近鉄と同時に2022年12月17日にダイヤ改正を実施した。平日データイムの快速急行が毎時3本から毎時2本の運転となり減便された。快速急行は平日に限っては芦屋に終日停車していたが、ダイヤ改正により平日朝ラッシュ時のみ停車となり、データイム以降の快速急行は通過となった。また、平日夕方ラッシュ時の快速急行は8両編成化されて尼崎での増解結作業が省略され所要時分が短縮された。



4.山陽



 【夕方ラッシュ時上りS特急増発】

 阪神に合わせる形で2022年12月17日にダイヤ改正を実施した。夕方上りのS特急が2本増発された。荒井、白浜の宮では直通特急の停車時間帯が見直された。

5.近鉄



 【奈良線・京都線を中心としたダイヤ変更を実施】

 近鉄も阪神に合わせて2022年12月17日にダイヤ変更を行った。奈良線、京都線が中心のダイヤ変更で、両線のダイヤは大幅に変わっている。大阪線、名古屋線は特急列車の行先変更などが中心で大きな変更にはなっていない。



 【平日データイムの阪神直通の快速急行は減便も線内快速急行の運転は増加】

 

 奈良線では平日データイムダイヤの見直しが行われ、運転パターンが変更された。従来は20分サイクルに快速急行1本、急行1本、区間準急1本、普通2本の運転だったが、30分サイクルに変更された。30分サイクルに快速急行2本、急行1本、区間準急1本、普通3本の運転となった。優等列車は快速急行が15分に1本の運転となり増加したが、急行と区間準急は1本ずつ減少しており、1時間あたりの本数は1本が減少した。快速急行は30分毎が阪神なんば線直通で、残りの30分毎は大阪難波発着となっている。



 【平日地下鉄直通急行の運転をデータイムから朝夕ラッシュ時に変更】

 京都線では地下鉄直通の急行が平日ダイヤに限り朝夕ラッシュ時の運転となった。平日データイムは地下鉄直通の急行はなくなった。土休日ダイヤでは従来通りデータイムに地下鉄直通急行が運転されている。普通の系統分離も進められ、京都~新田辺間と新田辺~大和西大寺間に系統分離されるケースがかなり増加している。京都~新田辺間の普通は6両編成での運転も見られ、新田辺を境に6両編成と4両編成に分かれる形になっている。


6.南海



 【50000系ラピート代走の特急泉北ライナー登場】
 

 南海ではダイヤ改正などはなく大きな変化はなかった。大きなトピックスとしては30000系こうやの車庫での脱線事故の影響で、特急の運用が不足したため、しばらくの間特急こうや、特急りんかんの一部の列車が2000系自由席特急として運転されていた。11月からは自由席特急の運転はなくなったが、車両不足を補うため11000系を特急りんかんで運用し、特急泉北ライナーに50000系ラピートを使用している。
 高野線では8300系の増備が続いており、6000系が順次淘汰されている。泉北高速の新車9300系の導入も予定されており、今後南海では6000系、泉北では3000系の去就ががぜん注目されることになるだろう。

 

7.京阪



 【3000系プレミアムカーブルーリボン賞受賞も本年の大きな動きはなし】
 

 京阪では2021年に2度ダイヤ変更を実施したため、今年度はダイヤ変更など大きな動きはなかった。車両面でも昨年度のダイヤ変更で、5000系、2600系初期車が淘汰されて、2200系も休止状態になっており、一連の車両置き換えもひと段落した感がある。


8.大阪メトロ



 【御堂筋線10系引退!中央線では万博に向けて車両新製】

 御堂筋線で10系が引退した。31000系増備によるもので、31000系は延期された北大阪急行延伸に備えて今後も増備は続くものと思われる。
 中央線では2025年の万博開催に備えて車両新製が行われ、30000A系が投入されている。今冬には40000系の第1編成も姿を現しており、今後万博に向けて車両の動きが大きくなっていくものと思われる。

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