札幌~旭川間ノンストップ特急の復活宣言! JR北海道函館本線臨時列車運転・石北本線バス代行(2022年12月)

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札幌~旭川間ノンストップ特急の復活宣言! JR北海道函館本線臨時列車運転・石北本線バス代行(2022年12月)

JR北海道は2022年12月27日、プレスリリースにて2022年12月29日より石北本線で代行バスを運行するのに伴い臨時列車を公表した( 石北線、代行輸送及び臨時列車の運転について )。今回はこれについてみていく。

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1. 石北本線で代行バス運行へ!

今回の2022年12月JR北海道石北本線代行バス運転では、大雪により石北本線が不通となっているために行われる。

大雪により12月23日より石北本線と宗谷本線名寄~稚内間が不通となり特急「オホーツク」「大雪」「宗谷」「サロベツ」は全区間で運休となっていたが、沿線の一般道も不通となっていたことからバス代行輸送もできなかった。

このため宗谷本線名寄~稚内間では12月28日の運行再開まで代行バスを運行しなかった。幸いにも沿線の高校は冬休みで登校日の設定がなかったため、通学への影響はなかったことも代行バスの運行をしなくて済んだことの一因だろう。

ただ石北本線では運転再開まで時間がかかることから、12月29日より代行バスの運行を開始することとなった。代行バスの設定区間は旭川~北見間で、途中上川、白滝、丸瀬布、遠軽、生田原、留辺蘂に停車する。生田原を除いて特急「オホーツク」「大雪」停車駅にしか停車しないが、特急料金なしで運賃のみで利用できる。運行本数は1日2往復で、旭川10時00分発と14時30分発、北見9時00分発と16時30分発で設定する。旭川~北見間の所要時間は4時間30分を見込んでいる。

旭川~石北本線沿線へは従来より北海道北見バスの高速バス石北号や北大行き号の運行があるが、その運行がない時間帯を選んで設定しているようだ。




2. 函館本線で札幌~旭川間ノンストップ列車運転へ!

そこで今回の2022年12月JR北海道臨時列車運転では、石北本線代行バスへの連絡列車として札幌~旭川間にノンストップの臨時特急列車を運転することとしたのである

札幌〜旭川間のノンストップ特急列車にはJR北海道の前身である国鉄が1986年3月3日ダイヤ改正で導入した特急「ホワイトアロー」があるが、JR北海道転換直後の1987年10月1日ダイヤ改正で岩見沢と滝川に増停車するようになりノンストップ列車ではなくなった。つまり今回の札幌〜旭川間のノンストップ特急列車の設定は35年ぶりの設定となる見込みだ。




ただ石北本線特急1日4往復(うち2往復は臨時列車)のうち2往復は札幌乗り入れの特急「オホーツク」による運転となっている。ただ競合する交通機関として新千歳空港や丘珠空港からの北海道エアコミューターの航空便があるほか、北海道中央バスや北海道北見バスによる高速バスドリーミントオホーツク号が1日9往復で1時間間隔で運行している。これらに勝てるとは思えない。

今回設定するのは札幌7時53分発臨時特急旭川行きで、途中停車駅なしのノンストップとなっている。

直前に札幌7時49分発函館本線特急「ライラック3号」旭川行きの運行がありこちらは1時間25分で運転しているが、今回設定する臨時特急列車は1時間42分の運転となっており停車駅が多いにもかかわらず所要時間が長いし、特急「オホーツク」の札幌~旭川間の所要時間約1時間35分よりも長い。

これは、札幌→滝川間では臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」と同時刻で設定するがそもそも所要時間を他の列車よりも長くとっていること、滝川→旭川間では従来運転のない枠を列車の合間を縫って新たに作り出したためである。

もっともこの臨時特急列車は旭川での石北本線臨時代行バスへの乗り継ぎ時間短縮を図っている列車であり、直前を走る札幌7時49分発「ライラック3号」旭川行きの混雑分散も図ろうとしているのだろう。

ただこの札幌7時49分発「ライラック3号」旭川行き、次回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正にて札幌8時00分発特急「ライラック5号」旭川行きに11分繰り下がるとしている。このためもし来年以降石北本線で代行バスを運行したとしても代行バスに接続しやすい札幌8時00分発特急「ライラック5号」旭川行きを運転していることから、今回のようなノンストップ臨時特急列車を運転する可能性は低い。つまり今回の札幌~旭川間ノンストップ特急列車の復活は今回限りとなるだろう


3. 結び

今回の2022年12月JR北海道石北本線代行バス運転および函館本線臨時列車運転では、石北本線特急停車駅に代行バスを運行することとなったほか、代行バスに合わせて札幌~旭川間でノンストップ臨時特急列車を設定することとなった。

今後JR北海道でどのような列車設定を行うのか、見守ってゆきたい。

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