2022年3月28日(月)


9ヶ月も前のことになりますが、2泊3日の佐賀・長崎旅行です。

旅の最後は、有田町の内山地区を訪れました。

前回は陶山神社に参拝して、その後は古い町並みを散策します。



内山地区は有田焼で発展した町で、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されています。

約2kmにわたり、江戸から昭和の各時代に建てられた建造物が立ち並んでいます。



表通りには、有田焼を扱う店舗や商家が多く、店先を覗きながらブラブラ歩くだけも楽しいです。

3月も末ですが、ひな人形が飾られていたのは少し得した気分。



一方の裏通りには、窯元の屋敷や作業場が集っています。

道の脇にある塀が特徴的で、登り窯を築くために用いた耐火レンガの廃材や使い捨ての窯道具を赤土で塗り固め作られています。



漆喰塗の町屋の隣に洋館があったりと、各時代の建物が入り混じっています。

旧田代家西洋館は、陶磁器の買い付けに訪れた外国人の宿泊や接待に使われたとされています。

屋根や塀など所々が和風で、擬洋風の構造となっている点がおもしろい。



和洋が混在していますが、町並みは違和感なく調和がとれているのが不思議でした。

それと町の北側に磁器の原料地である泉山磁石場跡があるのですが、帰りの列車の時間が迫っているのでここで切り上げます。



心配をよそに渋滞は全くなく、スムーズに佐世保まで戻ってきました。

レンタカーを返却しても時間に余裕があったので、まだ食べてなかった佐世保バーガーを遅めの昼ごはんにします。



事前に佐世保バーガーのお店を調べていましたが、魅力的なお店が多いですね。

せっかくなので、初めては有名店のひとつBig Manへ。

アンパンマンの作者が実際に佐世保バーガーを食べて生み出したキャラクター「佐世保バーガーボーイ」に迎えられます。



最初にぎゅっと上下を圧縮して固定しないと、食べているうちにパンと中身がズレてきて食べづらくなるのが注意点。

具材はそれぞれの美味しさがありますが、食べていると自然と一体になりさらに美味しくなってきます。



あまりに佐世保バーガーの多幸感に浸りすぎたので、結局列車の時間ギリギリに駅へと戻ってきました。

座席に座ってはじめて、ひと安心です。

あとは行きと同じく、特急と新幹線に揺られながら帰阪するだけ。



早岐駅で進行方向が逆転するので、途中で座席を回転させるのかなとそわそわしていましたが、佐世保から早岐までは後ろ向きに進む感じでした。

早岐駅でハウステンボスからの特急を連結して、博多駅を目指します。



佐賀県に入りしばらくすると、西九州新幹線の高架が近づいてきます。

旅した時はまだ新幹線の開業前だったので、ホームの様子を車内からまじまじと眺めていました。



佐世保線と長崎本線の分岐駅である肥前山口駅は、西九州新幹線開業時に江北駅と名前を変えています。

ちょうど長崎本線のホームに885系が停車していますが、こちらも新幹線開業時に運行を終了しています。



日没から逃げるように佐賀平野を走り抜ける。

今回の旅では、佐賀県はおもに西側を巡ったので、北と東はまた別の機会に。



佐世保駅を出発して、約2時間で終点の博多駅に到着。

隣には黒い787系が停車しており、九州はユニークな車両が多くて羨ましい限りです。



特急に乗る前に佐世保バーガーを食べたところですが、夕食を早めに済ませます。

ホームの立ち食いうどんやそばは定番ですが、博多駅では珍しく豚骨ラーメンの立ち食いがあるのです。



これで420円は安い(今は450円かな?

新幹線への乗換時間が30分もないので、サクッと食べれそうなこの店を選びましたが、提供がめっちゃ早かったです。



注文したのは一番安い素ラーメンですが、ここに卓上の辛子高菜と紅生姜をたっぷり乗せれば立派なラーメン。

替え玉も100円なので、安くお腹いっぱいになります。



乗車する新幹線は、のぞみ号の東京行き。

これは新大阪駅で乗り過ごしたら大変だなと。

帰りの新幹線では旅を振り返りながら写真の整理することが多いので、たぶん大丈夫だと思う。



ラーメンを食べた後で何となく甘いものが欲しくなり、車内販売でシンカンセンスゴイカタイアイスを買いました。

スプーンを突き刺してみましたが、やっぱり折れそうなほど硬かった。

味は、期間限定の黒蜜きなこ。



当初は旅行の3日間ずっと雨の予報でしたが、結果的には半分くらい晴れてくれました。

とくに九十九島の夕日と浦ノ崎駅の桜は、好天に恵まれて良かったです。


次回の更新は、年明けの予定です。

長野の善光寺へ御開帳を見に行きました。

ではではノシ


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