北総鉄道北総線乗りつぶし | 乗りつぶしに行ってきた!

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2022年11月3日(木・祝)

11時 京成高砂駅

 

 

京成高砂から千葉県の北西部の鎌ヶ谷市や白井市を通り、印西市の印旛日本医大まで至る北総鉄道北総線

京成高砂印旛日本医大まで路線距離は32.3kmと短い路線ながら、1970年代から開発された千葉ニュータウンに住む住民や成田空港に向かう観光客のために敷かれた重要な路線に乗っていきたいと思います。

 

京成高砂11時28分→印旛日本医大12時6分

 

 
車両は京成3000形で8両編成。
 
 

地上駅の京成高砂を出発すると、一気に高架区間となるとともに進行方向左側に車庫(高砂検車区)を見ながら左にカーブして、

新柴又に到着。

ホーム構造は2面2線で北総鉄道で管理する駅では唯一の駅になります。

 
 

江戸川を越えると東京都から千葉県へ。

 
 

一瞬畑が広がり牧歌的な車窓が広がるかと思いきや、いきなりトンネルに投入して矢切に到着。

矢切は2面4線のホーム構造で地下駅となっています。

矢切を出発すると、トンネルの中を進むこと1分で北国分に到着。

北国分は2面2線のホーム構造で掘削されたことに伴い半地下駅となっていて地上の光は差し込むようになっています。

北国分を出発すると、トンネルに入るもすぐに地上に出た後に高架区間を走行するも再びトンネルに突入して秋山に到着。

秋山は2面2線のホーム構造で、北国分と同じく掘削により半地下駅となっています。

秋山出発後はトンネルに入るものの20秒ほどで地上に戻り、高架区間を進んで東松戸に到着。

 
 

矢切東松戸は高架にトンネルと目まぐるしく入れ替わり、どうしても台地と低地が入り組む地形となっているため文字にするだけでも大変な区間になっています。

 

東松戸JR武蔵野線との乗り換えが可能で、北総鉄道の方が開業が早く(1991年開業)、交差するJR武蔵野線が遅れて開業(1998年開業)されました。

ホーム構造は2面4線で成田空港まで高速で駆け抜けるスカイライナーの通過を見送るために2分間停車。

 
 

京成高砂から先頭車両に乗車していましたが、東松戸までは閉められていた運転席後ろのカーテンが開けられるようになり、

この先はトンネルはあまりない区間を走行するのだとこの時悟りました。

東松戸を出発しても掘削区間を進むのであまり車窓は楽しめませんが、次第に高架区間を進むようになって2面2線の松飛台に到着します。

松飛台を出発すると高架区間をまっすぐ進み、2面2線の大町に到着。

大町を出発すると、進行方向左側から新京成電鉄の車庫(くぬぎ山車両基地)が広がり、白とピンクの車両を眺めていると、

 
 

新京成線の線路と合流ししばらく並走したのち、北初富の横を通過します。

北初富にはかつては北総鉄道の駅が設置されていて、1979年の開業時は北初富から小室までの区間のみで、北初富新京成線へ乗り入れを行なっていた背景があります。

1984年に小室千葉ニュータウン中央間、1991年に京成高砂新鎌ヶ谷が開業、翌92年に新京成線新鎌ヶ谷が開業されたことに伴い、

東武野田線も併せた3社の乗り換えが可能な駅になったことで、新鎌ヶ谷北初富の連絡線は廃止となった背景があります。

2面4線の新鎌ヶ谷を出発し、うっそうとした森の中を高速走行で下り、

 

 

トンネルを抜けると少し離れたところに住宅地が広がるなか、1面2線の西白井に到着します。

西白井を出発すると、北総鉄道が敷設される元々の目的だった千葉ニュータウンのエリアに入るようになり、国道464号の上下線に挟まれる形で国道の向こうに大型の公団住宅が並ぶ中をまっすぐ進んでいき、1面2線の白井に到着。

白井を出発すると、同じような車窓が広がり、国道沿いには大型店舗もちらほら見える中、2面3線の小室に到着。

小室までは列車の運行、線路や駅の管理は全て北総鉄道だったわけですが、小室から終点の印旛日本医大までは列車の運行は北総鉄道、線路や駅の管理は線路を整備した千葉ニュータウン鉄道(旧:住宅・都市整備公団)という会社が請け負っています。

 

乗客にとっては乗り換えが必要というわけではないので、乗車時にそんなところを気にする必要は特にないまま、さらに東へ進みます。

のどかな風景が広がる手前で国道の混み具合が激しく、

 
 

その隣をスイスイと進んで1面2線の千葉ニュータウン中央に到着します。

千葉ニュータウン中央ではかなりの降客があり、乗車していた先頭車両は弊ブロガー1人となりました。

千葉ニュータウン中央を出発すると、太陽光パネルが連なる中を走行していきます。

 
 

2面4線の印西牧の原に到着。

千葉ニュータウン中央印西牧の原間は1995年に、次の終点・印旛日本医大までは2000年に開業したことで、

1979年から21年かけてめでたく全線開業となりました。

定刻通りに印旛日本医大に到着。

 
 
この先は2010年に開業された京成成田空港線が続いていき、京成成田空港線京成高砂から北総鉄道北総線と併用して線路が敷かれています。
 
 

新たに街を開発するごとに駅を開業し、延伸を果たしたわけですが、京成高砂への延伸が最初の開業から13年(1991年)と当初の予定から遅れたこともあって、収入が見込めず累積赤字が解消せずに運賃は並行して走る路線よりも割高であるのは有名な話で、沿線自治体や地元住民からは値下げの要請は受け入れずでしたが、

2022年度内で黒字に転じる見込みとして、2022年の10月1日から運賃の値下げに踏み切るニュースがありました。

地元住民からはさらなる値下げを求める声が上がっていると聞いて、それならば並走する国道の混雑が解消されて、北総鉄道の乗車率が上がるようになれば良いんでしょうけども、

沿線人口の減少もこの先間違いなくあるのでどう変化するのか見ていきたいと思いました。