西秋留駅発行 普通入場券

いまからちょうど35年前の1985(昭和60)年12月23日に五日市線の西秋留(現・秋川)駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅では長らく普通入場券の常備券の設備がなく、最短距離券である120円区間ゆきの乗車券に代用印を捺印して発売しておりましたが、当時の国鉄増収策の一貫であったのでしょうか、突然同年10月頃より専用の入場券が設備されました。


   

以前にも御紹介したような気がしますが、こちらが代用券時代の同駅の普通入場券になります。
窓口氏に拠りますと、当時、記念用として入場券を購入しようとした旅客が、同駅には御紹介のような代用の入場券しか無いことを説明すると、大抵の場合は「じゃあ、いりません」ということになったようです。

西秋留駅は秋川市(五日市町との合併により、現在はあきる野市)の中心であることから、国鉄民営化直前の1987(昭和62)年3月31日に秋川駅に改称されますが、翌4月1日にJR東日本の駅に継承されており、国鉄時代の秋川駅は最短の営業日数1日という記録保持駅です。

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コメント
 
 
 
Unknown (アルファ)
2022-12-24 14:22:18
西秋留で硬券入場券が売られるようになったのはある個人(業者?)が同駅に硬券入場券を1000枚発注したのがきっかけだとか。駅ではそんなに需要があるのならと設備して発売を始めたところ、その発注者が「勝手なことをするな!」と激怒してねじ込んだという話を聞いたことがあります。当時は硬券入場券がブームの頃で、切符情報誌の「交通趣味」には怪しげな業者や個人が限定発売だの臨時発売だのと称して普段は発売されない硬券入場券を高値で売る広告がよく出ていました。その発注者も西秋留に硬券入場券が無いことに目をつけ、自分が発注した硬券入場券を独占販売してボロ儲けを企んでいたのかもしれません。
 
 
 
> アルファ様 (isaburou_shinpei)
2022-12-31 20:47:51
コメントありがとうございます。
仰せの通り、当時は硬券入場券がコレクターに重宝され、特に軟券化最終日の日付の券が高価で取引されていましたね。
当時、新宿界隈の某駅で硬券最終日前日に窓口で購入したところ、窓口氏に「さっき日付なしで100枚買っていった人がいたよ。」と言われました。きっと業者が無日付で購入して、最終日の日付を刻印して発売したのでしょう。
 
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